本当はロスはも持ち帰っても食べてもいけません
コンビニバイトの利点の一つに売れ残った弁当やパンなどをを持って帰っていいと思っている人が結構な数います。実際店長から許可が出ているのも持ち帰っても問題ないと思っている人もいるかもしれません。現実問題許可ある時は持ち帰っている人もいました。
 が、実は本来はこういての売れ残った商品は本来は持ち帰っても食べてもいけません。出るところに出てしまえば犯罪行為になってしまうケースがあります。店員がこれらの行動をするケースというのは法解釈上横領に当たり、店長クラスの人間がこれをやってしまうと脱税という解釈があります。それゆえにですが、本来は犯罪行為にあたってしまう指摘があるので、持ち帰りもその場で食べることも本来は出来ません。本来は売り場にある商品を自分で買って食べるということになります。(チェーンによってはそのための資金がわずかだが出るところもある)
 それ故でしょうがロス(時間切れで商品として成り立たなくなった商品)の廃棄というのは各所で様々な問題を引き起こしています。大量のロスに関してあれだけの廃棄をするのはどうなのかという問題もありますし、期限間近のロスを値引き販売出来ないが故に店の方に大損をかぶることになり(大抵の店はロスは店の損となってしまうために、思い切った発注が出来ない状況の下になっている)、そのことについて公取委の調査がセブンイレブンに入ったのは記憶に新しいと思います。それだけにロスに関して言えば脱税・横領の解釈が変われば、この手のトラブル(店によっては中引きと称してクビの要因となる)だいぶ減ってくれると思うのですが。
 ただこの手の問題のケースとして大抵の場合は、コンビニの働く方・使う方の問題というのは双方法律を知らなすぎるというケースが多いことです。例えばそれまで一年間以上働いてきて、いきなり店長から意味のなく明日から来なくていいということを言われたとき。形式的な問題はありますが、典型的な法律違反で店長側(この場合は店長ではなく本社側になる可能性が大)は、クビにした人間に対して一月分の給料を余計に支払わなくてはいけません。(ただしこのための条件というのが非常に細かすぎます)このケースの場合は首を切られた方はすぐに近くの労働基準局とそのコンビニ本社に対して相談するのがいいでしょう。こっちのいうことが何ら落ち度のないものだとわかったのなら、労働基準局からは何らかのことはいくでしょうし、コンビニの本部からは厳重注意(コンプライアンスという点で本部は結構神経をとがらせている)が行くでしょうし、前に同じことをしていれば契約解除という可能性もあるかもしれません。(開店して10年もたっていないのにいきなりそのコンビニが閉まっているときは、それの可能性もあり)それだけに最近はコンビニの至る所に法律というのははこびっています。
 特に最近は犯罪が絡んだ法律適用のために、知らず知らずのうちに書類送検なんて事態もあります。一番わかりやすい例で言えば未成年者に酒を販売した場合。その勝った未成年者が酒を飲んで何らかの問題を起こした場合は、酒を売った店の店長と直接手渡した店員が捜査の対象になることがあります。そうなるとやはり本部というのは黙っていられ性分でひどい場合によると契約解除というケースにもつながります。ただ状況次第といえばそうなのですが、タバコ以外のケースにおいても一つの店の意志だけではどうしようもならないケースというのはいくつもあります。
 例えばここ数年でコンビニに毎月のように現れるはずれなしのクジ。いろんな種類のクジがあってお客のサイドからすれば毎月が楽しみになる要因なのですが、扱っている作品の規模が大きければ大きいほど制約がひっついて回ります。例えば最後まで売れ残った景品は販売をしないで、基本的に返さなくてはいけないというのもありますし、入ってきたところで時期を前に販売してはいけないというのもあります。この手のクジではないのですが、ある有名映画を元にしたフェアが開催されたときのクジが流出してしまって、それがネットオークションで出たときには本社側が必死になって落として、流出元の店を突き止めたなんて話を聞いたことがあります。それぐらい最近では本社側の人間は契約遵守やコンプライアンスに必死になっています。
 しかしこれが直営ではない個人オーナー店になると、話は違ってきます。基本的にそういうトップの中で法律に明るいという人はあまりいないし、法律を説明しても、理解していない(もしくはしようとしないというなめた態度のオーナーもいるが)人が結構多いわけで、労働基準法に平気で違反するケースが後を絶ちません。ロスの持ち帰りも堂々とやっている所を何度も目撃もしています。そういう意味ではコンビニの中というのは意外にすきま風が飽きまくっている状態ともいえるわけです。
 コンビニというのは確かに便利なものになってきましたが、その便利さ故に最近ではいろんな法律が後からついて回ってきます。酒とタバコに関しては未成年者に売ってはいけませんし、最近では健康増進法や歩きタバコ防止条例の存在で灰皿を撤去している店が目立ちます。(ただし店によっては呆れるほどタバコの吸い殻が多すぎて撤去した店も)。コンビニを利用するもの、働くものその全てがちゃんと法律を理解していないと、後で涙を呑むなんて事態も起こりうる。そういう世の中になってしまった感じがします。
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