技術
 革新が革新である一つの理由に技術の存在があります。獲得すれば軍団のパワーアップはもちろん他の大名家と大きな差をつけやすくなります。できるだけ多くの技術を獲得したいところだと思いますが、そう簡単に獲得できるわけではありません。ここでは技術獲得について説明をします。
 まず技術獲得についてですか以下の物が必要になります
1,指定された数の学舎
 いきなり兵農分離を取ろうとしたって最初から学舎が40もなければ研究すらできません。受ける恩恵が大きければ大きいほど用意しなくては学舎の数は増えていきます。(最大で40)先の毛利家の例で言えば学舎は8個までしか用意できません。ので、どう転んでもランク3間での物しか習得はできません。ただし学舎そのものの研究だけはべつで下の2の条件さえ満たせばすぐに研究可能になります。
2,適性ランクを満たしている武将3人
 研究期間は研究する人間の政治力が高いほど期間は短くなります。しかし指定された適性以下の武将は研究さえもさせてもらえません。多少政治力が低くても適性が高ければ積極的に研究要員に使っていくべきでしょう。それ故に水軍の場合はかなり苦労すると思います。ランクSはすぐに見つかると思いますが、そのほとんどが政治力が低い状態でできます。なので家宝贈呈とかでランクAの中で政治力の高い人間にあげたりして無理矢理Sを作る必要があります。
3,十分な資金
 やはり金がなければどうしようもありません。初期の研究はそれほど資金はかかりませんが、最終レベルになると結構な資金を要求されます。それだけ経済力が必要になります。
 以下の条件がそろって初めて研究が可能になるわけですが、研究中でも気をつけなくてはいけないことがあります。CPUは早々やっては来ませんが、何らかの形で学舎が破壊されてしまい必要な数の学舎がそろわなることがあります。その場合は研究が強制中になって城に戻ってしまいますので、場所はできるだけ城から通り所に配置すればいいでしょう。(ただし毛利家の場合は最初から配置が城の上動かしようがなかったので、位置は変えていません。)
 実践でみましょう。毛利家には最初から弓学舎と水軍学舎が二つあります。水軍系統は毛利にとって重要なポジションをしめるのですが、水軍学舎よりも弓学舎の方が重要だと思うので最初は弓中心で行きたいと思います。(PKの場合。ノーマルの場合は水軍で)
 毛利家は最初から学舎が6つ必要な「遠矢」を覚えていますので、そのままの状態で軽い矢を研究することができます。次に人員の選定ですが、元就はいろいろ影で動かなくてはいけないので、使う必要はありません。ここは平清盛・小早川隆景・毛利隆元の3人でやってもらいます。期間は84日。短縮になるようにしていないとすれば比較的早いほうでしょう。この期間の間彼らは何もできませんので、残ったメンバーで戦争の準備をしたり、内政の手直しをしたりといろいろやるべきことがあります。
 (革新PK)の場合、十分な資金が特産物が貯まっている場合、一向宗や寺社衆と契約を結んで期間を短くすることができます。便利といえば便利なのですが、相性を調べないといけないのでその当たりが面倒だという人は、イギリスと貿易をしまくって「活版印刷」を手に入れておくのいいでしょう。ただし活版印刷取得に関しては、かなりの長時間を要すると思いますので、期間短縮を狙うのであれば寺社衆(ただし寺社衆の及ぶ範囲で研究をしなければいけない)と契約した方がいいでしょう。
 研究できる分野の種類は8つあります。足軽・騎馬・弓・鉄砲・兵器・水軍・築城・内政の8つです。各分野10個ずつ研究内容がありますので、研究することは80あると言うことになります。やる勢力によっては最初から特化されていたり(「夢幻の如く」の大友家や「六紋銭戦記」の真田幸村)していたり、ある程度覚えていたりするので実際の所は研究する数はすくなければ70程度にまで抑えることが可能です。ただし意識をしていないかぎり(たとえば全部研究して「長篠の戦い」のシナリオをだろうとか→PS版)は基本的には全て研究するのは難しいと思います。ので、その大名家にあった研究というのを考える必要があると思います。
 そう言う意味では毛利家に関して言えば、ちょっとややっこしい部分があります。攻撃的要素で学舎を習得しているのは弓だけで、そのほかは兵器・水軍・内政を習得しています。兵器というのはかなり扱いづらいので、よほどのことがない限りは手をつけません。(三国志11であるなら手をつけますが)なので、残るのは水軍と内政ですが、この二つよりも今回は弓を優先させていきたいと思います。では、他の技術をどうするかといえば第2の方法と第3の方法を使います。
 第2の技術方法として外交で他の大名家からもらってしまうという方法があります。以下の条件さえそろって言えば一定の期間を経て、技術を自分の物にしてしまいます。逆に向こうから技術を後れという場合もあります。この場合は取得する技術に対して、技術交換をするか金で技術を売るか、そのまま素直に教えてしまう(名声+10)か、その選択肢が出ます。断ることも可能ですが、その場合は技術提供などのお願いはしばらくの間できなくなりますので、ケースバイケースで考えることが必要です。脅威が迫ってきている場合は助けを呼ぶために、泣く泣く重要な技術を提供する可能性も必要だということを覚えておいてください。
 第3の方法はもっと運が絡んできます。3ヶ月に一度来る南蛮人などから技術を教えてもらう方法です。この方法であるなら鉄砲鍛冶を無理矢理学ばずにいきなり使用できますが、彼らが来るのも運ですし、何よりも来たとしても教えてくれるとは限りません。なので、本当にウンが良ければ程度のことと覚えるべきでしょう。弱小勢力にとっては鉄砲鍛冶とかは狙って出すしかない場合も存在しますが。
 革新の技術がそのまま勢力の強化につながっていくので、開発しないことには超したことがないです。ただどれをどの方向性で伸ばせばいいのか割らない人が多いと思います。ので、各大名家で最初に何を持っているのかを見ておいた方がいいと思います。たとえば武田・上杉当たりは騎馬を伸ばしていくのがいいとされています。今川は弓。織田・伊達・一色は鉄砲というように、各大名家には得意分野が存在するはずです。その分野から伸ばしていくのもいいですし、足軽のような直接的な部分、内政のような後からじわりと効いてくる部分というも必要です。とにかく技術はクリアーに必須な物だと言うことは覚えておいてください。
 では、技術の有効性について実験をやってみます。PKで自分の勢力をいじれる機能を利用して、足利将軍家(攻める側)と波多野家(守る側)で以下の実験をしてみました。
 使用シナリオ:尾張統一
 使用大名家:足利将軍家
 補強武将:あり(黄忠&藤原道長)
 実験内容:以下の条件の下波多野家に攻め込み、陥落までの期間を見る
         1,初期条件のみ(弓系統の強弓だけ習得)
         2,足軽技術をコンプリートだけの場合
         3,弓技術ををコンプリートした場合
         4,足軽・弓両方をコンプリートしている場合
         5,南蛮技術で必要な物(苗刀・長弓・大努弓)をいれて、なおかつ技術はコンプリートしている場合
 出撃時期 1555年5月12日頃(安倍晴明を確保するために10日必要のため)
 出撃部隊
参加武将 参加武将 部隊采配 部隊武勇 部隊知略 兵士数 戦術
第1部隊 足利義輝 安倍晴明 83 107 120 27000 槍車→鼓舞
第2部隊 黄忠 細川藤孝 87 95 89 9000 乱射→鼓舞
 相手(波多野家)の状況・城の固さ9000、たまに夏侯惇による奇襲攻撃あり
 戦術発動は各2回ずつ。大抵そのぐらいで落ちます。激励あり。
 * 夏侯惇・黄忠・藤原道長はこちらで作った武将・安倍晴明はコーエーの用意したSP武将です
 実験結果は以下の通りです。
ケース 到着時期 陥落時期 期間
6月下旬 8月3〜4日 約40日
6月上旬 7月の頭 約30日
6月中旬 8月の頭 約40日
6月の頭 6月末 約25日
6月の頭 6月20日頃 約20日
 ケース1と3は奇襲攻撃を食らってしまいまして(1は足軽・3は弓隊)3の場合は城に着いてからも奇襲攻撃を食らってしまって時間がかかってしまいましたが、落とすまでの期間はそのために少し長くなっていますが、本質的には1と期間は変わりません。ケース5は足軽大河着く前に弓隊の異常な距離の射撃の方が先に始まってしまいました。それ故ですが攻略自体は城の耐久力が無くなる前に決着という形になりました。(発動した戦術はクリティカルではなかったのですが……)やはり技術はあった方がいいと思います。
 (追記)特定の大名家だけですが、ある技術までの研究が完成します(全部ランクAの時間がかかる方)とその大名家独自の技術が身に付きます。これはある意味ご褒美のような物でその効果はかなり強大な物になっています。しかしこれにも条件があります。人物は特定の人間だけ。いったん習得すれば失いはしませんが、習得前にその特定人物以外が大名になったらその瞬間にその習得資格は消えてしまいます。(ただし該当する人物が大名になったら可能。真田昌幸→信幸→幸村のように。信幸で一回消えてしまう物の、幸村に代替わりすれば習得可能)また今川家の一員になった松平元信(後の徳川家康)に今川家の跡を継がせようとしても、「今川の技術」も「松平(徳川)」の技術も習得はできません。
 該当する大名その効果は以下の通りです。
系統 大名家 効果
足軽系 徳川(松平)家 足軽隊の混乱防止
長宗我部家 偽報にかからなくなる
騎馬系 長尾(上杉家) 闘志の上昇速度アップ
武田家 騎馬戦法発動時においておこせる混乱の確率アップ
弓系 今川家 弓戦法の威力アップ
足利将軍家 弓戦法の威力アップ
鉄砲 織田家 鉄砲戦法の威力アップ
伊達家 鉄砲戦法の威力アップ
鈴木家 鉄砲戦法発動時において狙撃率がアップ
島津家 戦法戦法発動時においておこせる混乱の確率がアップ
兵器系 大友家 大砲の攻撃速度アップ
水軍系 毛利家 通常の弓矢で、鉄甲船以外の船舶を沈没させることが可能に
河野家 通常の弓矢で、鉄甲船以外の船舶を沈没させることが可能に
築城系 真田家 拠点において防御戦法が発動したときの威力が大幅アップ&発動時間の短縮
内政系 北条家 防衛時において、兵糧消費が0に。
 以上の大名家で始める場合はまずはこれを目指すのがいいでしょう。ただし学舎は32個最低でも必要ですので、本格的に取得をするのなら最初から計画的にする必要があります。たとえば最初の領地が一カ国しかない場合はいきなり取ろうとせずに内政をしっかりやる必要があります。多少経済力が付いて来た段階で始めるのがいいでしょう。シナリオによってはいきなり学舎が32個用意できるケース(信玄時代・長篠時代の武田、4部織田とか)もあります。その場合は迷わず行くのも手です。これらの独自技術を獲得すれば名声が確実に上がりますので、状況によってはアドバンテージにすることも可能です。
 技術も必要ですが内政をおろそかにするわけにはいきません。なのでちゃんとした計画を先に立てておいてそれに向けてやるのが基本だと思います。先に挙げた毛利家の場合で言うと武士町×4、農村×3、職人町×1というのが初期のベースになってきます。なので学舎は8個までしかおけませんが、工夫次第でどうにでもなります。最初に二個ずつ建ててしまい、部門別に研究した後メインの学舎とを入れ替えることもできます。そのあと領地が増えるのに併せてどんどん学舎を増やしていって研究のグレードも上げていきながらやっていくのが、基本だと思います。