Finale
(36年目・一応最終回)
 (話の性格上本編から)年俸更改の後に雅哉とワルサーにオファーが来たので、それに答える形で放出。ワルサーはバレンシア、雅哉はキエフにそれぞれ移籍。というのも二人の年齢的にいえばラストチャンスだった部分が。雅哉は30を超えているし、ワルサーもそれに近い。現状の外国人枠とFWを考えた時に、空きがあったほうがいいという判断もしての移籍オファーを受ける決断をした。雅哉に関しては衰えが見え始めていたのもあったし、ワルサーもピークを過ぎて野田の代わりとかいう状況ではなくなったのもあったという事情も絡んで入るのだが。これでボランチ以外どこでもポジション募集中という状態になった。出来れば中盤に選手が来てくれることを望むが。

 久しぶりにヨーロッパカップに参戦。理由は一回戦の相手がラコルーニャ(マドリードとバルセロナだったら参加は見送りだった)だったので、スペインから面倒くさいチームがいなくなったという意味で。1回戦はそのラコルーニャに4−0の快勝。2回戦目のストックホルムには追いつかれそうになりながらも、打ち合いを制し4−3。準決勝はエスタシオ(*2)がいるリスボン。2−0とリードをしてそこからエスタシオにゴールを決められるがそこで試合終了。決勝は因縁のバイエルン。よりにもよって転生してきたルンゲとクリスチャンとの2トップはかなりいやらしい。結局勝利プレミア1億出して、その結果柳沢が大ハッスル。彼の2得点を含めた4−0で勝利。久しぶりの2月のタイトルを奪取した。

 メインのスタメンを決めたのはこの後。試行錯誤を繰り返しながらの状況で、そこからさらに30分も考えることになった。理由はピクシーと野田の存在。ピクシーはまだまだ衰えることはないと思うのだが、現段階で鬼茂にエースストライカーの座は奪われている。さらに現段階で成長的にピークの野田の存在を考えるとそろそろ引退の二文字もよぎっている人なだけに、どうするかという感じになってしまっている。結局出した結論は基本的には野田と併用でのだが調子次第でピクシーを出すかどうか決めるというもの。乱数調整のためには出すけれど、実質的には世代交代という感じが見えてしまいかなり寂しく思えてしまう。

 上のことを踏まえたスタメンは以下のとおりに。

      柳沢       野田(ピクシー)
           鬼茂
     松並         高杉
      玖珂       与田
      森崎       デムール
          マリウス
           屋村

 辻本が成長の勢いのあるセンターバックはその辻本を外す形での3バック。さすがに森崎とデムールで構築するこのラインは外すことができないし、今の段階でもマリウス>辻本である以上は仕方がない。ボランチは最初新谷の予定だったのだが、与田が覚醒したので後2年はこんな形になりそう。その2年後には玖珂の代わりに新谷。さらに留学を終えた京一が与田の後にそのまま入る予定。これにより去年までの1ボランチは終了。二人のサイドハーフは高杉と松並。立浪は30を越えて知力が完全に限界を超えたと判断。便利屋的な扱いに格下げ。FWは取り敢えず野田で行けるところまで言ってみるという判断。今年は無理して優勝を狙わなくてもいいと思っている。

 いきなり開幕3連勝。しかも3戦連続3−0というウハウハな展開。しかしここで乱数調整を敢行。一応補強はGKとボランチ以外ならどこでもという状況なので、誰が来ても大丈夫なようになっているのだが、そのボランチで新戦力がやってくるというある意味唖然な状態に。アルベルディ(*2)、星野が若い年齢でラインナップ。更に喜山17歳、グラーフ19歳、ラゴス20歳、多古20などがヒット。枠が開いているので誰かを獲得したいところだけど、乱数長を繰り返しても人はこれども、若者こずという状況。今の段階でGK・ボランチは不要だが、その2つのポジションにメンバーが集まるというある種の不具合状態にもなってしまったので、結局3月はスルー。そのスルーをした試合で無理やりラストに乱数を変えても、出てきたのはうーんというメンバーだし。

 4月の乱数調整も似たようなもの。結局新戦力を見つけられないまま、新人探しを諦めたのだが、こう言う時に限って新人有力選手が出てくるのがよくあること。5月の試合でフォーゴ(*3) 18歳 マドリード所属が出てくる。成長型も悪くないし、連係東条型なのでもちろん獲得。外国籍のラスト獲得の選手がこの人であるというのは別な意味で考えてしまう(*4)のだが、これで中盤の補強はほぼいらない形に。だとすると補強ポイントは2代目岬と萩原を期待するしか無いかと。幸い先は連続して出てきてくれるし。

 ファーストステージは途中で得点力が危なくなるシーンが有ったものの、ピクシーと野田を入れ替えて対応したらピクシーのアシストで柳沢と鬼茂が得点を上げる形に。最終節まではもつれたが、最後にソクラウスを擁する山形を下してファーストステージ優勝を勝ち取る。優勝を勝ち取ったのはいいのだが、知力低下が限界を超えている立浪にかなりの不安が。松並の調子が上がらないので、代わりに出場をした試合でイエローカード2枚で前半で退場ということをやってのける。夏のインターナショナルの代表は高杉・ピクシー・マリウス・デムールの4人……たまによくあることだから気にはしないけど。

 そしてセカンドステージ開幕。開幕戦と2戦目を勝ったら今度は奥村辰彦 16歳が登場。センターバックが出づらいこともあるし、さらにいえばセンターバックに左サイドのマルチロールが出来る選手なので獲得。地味に晩成の成長型というのも◎。マルチロールにしたいんだったら、留学先はヤウンデやブレーメンは辞めたほうが良さそうだが。なにげにランキングを覗いたら鬼茂がFW部門で堂々の1位を獲得。これがそのまま殿堂入りにつながらないというのが泣き所。そんな状況でも柳沢と鬼茂の2トップは大爆発。柏戦には負けてしまったものの、この二人だけでセカンドステージの7割近くのゴールをあげて優勝。但し最終節までマリノスとリッチョに張り付かれた形では合ったのだが。リーグカップも快勝。さらにカップウィナーズカップも優勝。ニューイヤーズカップはギリギリまで追い詰められながら、最後は柳沢の2ゴールで優勝と取り敢えずのことは果たした。年末にはFP三本柱の最後の一人御厨が引退。これでDFの中心は殿堂入りを果たしたデムール・おなじく殿堂入りをした辻本、さらには留学から戻ってきた邑久村が中心となって、さらに森崎・マリウスなどがそれを支えていく形になるだろうと思う。MFはボランチは後継者がいるので問題がなく、フォーゴがやって来たので中盤も言われていた層の厚ささが何とかなった。FWは年代が偏っているがピクシーの後継としてピアジオがこれから主力となって活躍するだろうし、鬼茂・柳沢が健在。しばらくは安定した状態が続くだろう。これから続けるとすれば中盤の補強が優先的か?それとも4バック以降を意識するべきなのかということか?まだまだ悩む時間は多そうだ。
 (あとがき)リアル時間約1年と5ヶ月をかけて展開したサカつく2002リプレイ記は一応こういう形で終了です。目標をぶちあげながら最後の最後までその目標に苦しめられるという状況になってしまいましたが、シーズン100点どころか90点を超えたシーズンすら無いという状況ではどうしようもないのと、世界ランキングでFWがなかなかなランクインしなかった上に、何故か鬼茂も野毛も殿堂にランクインしないで、守備陣がどんどん殿堂入りするという状態になってしまったわけで、これはかなりまずい方向に行ってしまった誤算だと思います。それ以外はリセット多用だったこともあり、なんとかノルマを達成することが出来ました。とはいえ結構運には救われた部分もあります。まさかこのリプレイのためにサカつく2002を2回もブックオフで買いなおし(初代はダメになったデーターとともにプレステ3の中で眠っていて、2台目は謎の行方不明。3代目が本当100円で変えたというのは運が良かった)するはめに陥るとは思いませんでした。(買ったブックオフも2014年3月末で閉店だし)

 実はいきなり1年目の初頭に富士スカウトがやってくるというのは、割合よくあることです。荒巻スカウトがいきなりやってきたことも一回あります。でも基本的には有力スカウトは来てくれる方が珍しいことでしたが、彼の存在はチームを強化する上で大きなものになっていました。なにせスカウト半固有が森崎と海堂という状態の上に持ってきてくれる選手の質がこれまで異常に良かったわけですので、そういう意味で言えばかなり恵まれていたと思います。もっといえばいきなりJ2優勝というのも、こっちとすれば割合大きな出来事でした。ポイント交換で選手を交換すれば簡単なんだろうと思いますが、今回は事前にそれらのデーターを消してしまっていますので、かなり運に恵まれていたと思います。前半戦の途中から連勝街道爆進という形でしたので、これはかなりの有利に進められると思いました。その代償が強力なまでの得点力不足になるとはこの時には思いませんでしたが。

 そして早めに出てきてくれたFGPクラスの選手。とくに森崎は2年目の初代そして富士さんが引退する直前に出てきた2代目と、チームにとって危機的状況になる前に出てきてくれたのほんとうの意味でも大きかったと思います。初代は結果的に留学はできませんでしたが、チームが整っていく中で存在感を発揮していきチームの初期の栄光を支えてくれました。その後にまさかの三神登場(三神はここまで一回も育てていなかった)これでチームの方向性はほぼ決まったのですが、あえてその方向性を逆らう形で戦術をポストプレーにして、その中でどれだけやれるのかを頑張ってみました。途中で見切りをつけてカウンターに戻したせいもあってシーズン最終得点は最高でも89点にとどまってしまったのが残念ですが。

 プレステ版のサカつくは旧作に近い2002、見た目に大きな変化があった3、それを受け付いた4、完全にシステムから変えてしまった5となり、そこからPSP版の6と7。更に最近になってPSP版の8とPS3の新作という形でさかつくワールドがまだ続いています。敷居が高いと思っている人もいると思いますが、慣れてしまえばその辺りは大丈夫だと思います。自分も公式BBSや他の人のサイトである程度の方向を決めてから、本格的にチーム運用を始めた口ですので、なれるまでが辛抱だと思います。本体価格は中古市場でもこれから値上がりが予想されますが、ゲームのCD・攻略本・選手名鑑をすべて揃えるとしたら500円はいかないと思います。10年前のサッカーシーンの世界ですので今よりは大きずれているのは承知ですが、それでもサッカーの歴史をしっかりと感じさせてくれるソフトだと思います。

 リザルトとして年表と歴代所属選手(一部を除く)を次のページに書いて、サカつく2002リプレイ記は終了とさせていただきます。長い量でしたが、最後まで見てくだささってありがとうございます。 

 (*1)エウゼビオがモデル。黒人選手だったがゆえに「黒豹」と呼ばれた、爆発するスプリント力という大きな武器を持ったストライカー。モザンビークのチームにいたところをベンフィカのスカウトに目をつけられ、ベンフィカへ。キャリアの中心をここで過ごした彼はリーグ優勝10回という黄金時代に大きく貢献、7度の得点王。更にはパロムドールも受賞する。その実力が全世界に知らしめたのはワールド・カップ。相手はイタリアを破った北朝鮮で、この試合の勢いそのままで途中までで0−3とリードを奪われる。しかしここで覚醒をしたエウゼビオは、その状況からハットトリックを決めて逆転。更に決勝ゴールも上げるというとんでもないことをしでかして勝利に貢献する。この大会で9点をあげて得点王に輝いたが、ビッククラブでのプレーはならなかった。栄光の陰で安い給料でこき使われるという人種差別的なことがクラブチーム内でまかり通っていたせいでもある。ようやくベンフィカのその状況を抜けたのは75年。往年の力を失った状態でのアメリカへの渡米だった。2014年1月5日に死去。
 (*2)アルベルティーニがモデル。90年台のミランを支えた名ボランチの一人で、その才能を見込まれて17歳でデビュー。しかしこの時のミランは黄金時代のまっただ中で出番が少なくレンタルに出されてしまうが、ここでいい形で修行ができたためか戻ってきてからはレギュラーとして定着。代表でも厚い信頼を得ていた。その信頼度故か彼が風邪をひくとイタリアも風邪をひくという評価があるほど。日韓ワールドカップでも選ばれる可能性が高かったのだが、怪我をしてしまい来ることがなかった。選手キャリアの晩年はミランをでてアトレイチコ・ラツィオ。バルセロナなどに活躍の場を求めるが、バルセロナ時代に怪我をしてしまい出場試合が少ないまま、契約切れと同時に引退を発表。
 (*)この乱数調整は別な意味でひどかった。有力選手が獲得できない年齢で多数やってくるという状態で、いじらなかった状態でラゴス・三神・野村・山土巣が同時に出現。グラーフが出てきた時にはラゴス・ブリト17・キースケンスが同時に、さらに牧野・東条・長嶋・龍将・レッカーが同時に登場するというある意味運に恵まれない状況の乱数調整だった。
 (*)ルイス・フィーゴがモデル。クリスティアーノ・ロナウド以前のポルトガルのレジェンドの一人で黄金世代の中心人物。ギグスとともに90年台最高のウイングを称されるぐらい、また中盤もこなせるという人だった。スポルティング・リスボンからの移籍の時にイタリアのユベントスとパルマからの二重契約が発覚してイタリアとポルトガルで活動できずに、バルセロナへ。クライファート・リバウドとともに形成された3トップは強力で、バルセロナの象徴として活躍する。しかし禁断とも言われるレアルマドリードへの引き抜きによる移籍は、バルセロナのサポーターに守銭奴と言われるほどの大反発を引き起こして、ダービーでコーナーキックを蹴るときにはものが集中的(豚の頭まで)に投げつけられ、試合が10分も中断したことも。しかし額面通りの活躍と見せ銀河系チームの中心人物としてチームのリーグ制覇に大きく貢献。その後はルシェンブルゴトの確執からインテルへ。インテルでもマンチーニとの衝突を起こしたが、インテルはマンチーニの代わりにモウリーニョを招聘。最後の数年間はインテルの選手としてキャリアを全うしていった。
 (*)フィーゴの一件では別な問題も引き起こしている。それはサポーターの大暴走。移籍が決まった時にフィーゴが経営をしていた日本料理店が怒り狂ったサポーターに破壊され尽くされたk.このサポーターという名の化け物の暴走は世界各地でも巻き起こっていて、一時期はイングランドがその代表格だったのだが、ここ数年はウルトラス(熱狂的なサポーター集団だが、最近では過激な問題児集団という意味も)の暴走が選手にまで及んでいるイタリア、なんかの権力を持っているのかということを何度もしているアルゼンチン、ブラジルもこの枠に入りつつある。 

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