追加武将
 ここでは三国志11で私自身が追加した武将のプロフィールと、能力を決めたの根拠を述べさせていただきます。
 見方 上から名前・能力(統率・武力・知力・政治・魅力の順)・適性は順番に槍・戟・弩・騎馬・兵器・水軍の順・特技・親・夫妻関係・義兄弟・親愛武将・嫌悪武将・プロフィール・能力を決めた理由の順番です。名前が黄色くなっている武将はリニューアル後に追加した武将です。(追記・曹操編で追加する武将は緑で表記しています)
殷以前
 妲己
 能力 1・1・86・25・54
 適性 C・C・C・C・C・C
 特技 「傾国」
 「封神演義」殷朝最後の皇帝「帝辛」の愛妾。もともと「帝辛」には他人を見下す悪グセがあり、それを補助するかのように弁舌の達者だった。しかしそれが政治には向かず、悪政の方向に向かっていってしまう。さらに愛妾の妲己の願い事を、すべて聞いてやったせいで中国国土は大きく揺らめいてしまう。最終的に殷が滅ぼされたときに、武王によって斬首されてしまう。
 特殊能力「傾国」は当然の追加。生かすために知力86は高めに設定。その代わり他の能力値は絶望に近いぐらい低く設定。魅力は高くすると寡兵要員になってしまうので、50代に抑えた。

 漢以前

韓非(子)
 能力 35・43・92・87・81
 適性 C・C・C・C・C・C

 特技 なし
 「死してその思想は生かされる」韓の公子だとされる。著作「韓非子」。若いときには李斯とともに荀子の元で学ぶ。荀子の元を去った後韓の公子として献策をするも受け入れられず。秦への使者として秦王のもとに赴いたときに、李斯に危機感を抱かれそのまま投獄されて、自殺に追い込まれる。韓非の考えは皮肉にも秦に採用され、韓を結果的に滅ぼしてしまうことになる。
 結果的に祖国を滅ぼすことになったとはいえ、先見性を考えた時どうしても高知力と言うのは外せない。政治の数値も高目に設定。そのかわりに魅力の数値と戦闘系の数値を落とした。特技は仁政とも屯田とも言えないのでつけない。
墨霍
 能力 90・68・95・72・85  
 適性 A・A・S・A・S・C
 特技 「妙計」

 嫌悪武将 孔融
 「墨子」謎が多く、伝聞でしかその姿を想像することが出来ない人物。元々は儒家として学んでいたのだが、「仁」に納得がいかず、独学で自分の道を切り開く。当時楚の国王は開発したばかりの雲梯(攻城用のはしご)を使って墨霍が仕える宋の国を攻めようとしていたのだが、墨はそれを聞いて楚に赴く。この時に雲梯の開発者を相手にもぎ甲状腺をお子なうことに。墨霍は開発者が仕掛ける策をすべて跳ね返し、さらに墨霍の暗殺策まで見ぬいてしまう。これに感心をした楚の国王によって宋の国の侵攻は取り止めになった。
 秦の始皇帝時代に急速に姿を消す背景には儒家のの影響があったので、孔?を嫌悪武将に。思想家というよりも一人の武将としても当然優秀なので数値は基本的にそのあたりを重視している。細工が出来れば嫌悪武将(始皇帝・孔子)はもっと増えていくのだが……
エイ任好
 能力 75・65・82・83・92
 特技 「仁政」
 「名君すぎて、国を停滞させる」秦の9代目王。穆公。兄弟相続で皇帝につく。飢饉で苦しんでいる敵国晋に対して「民は罪がない」として大量の食料を贈る。しかし翌年に秦が飢饉に見舞われたときに、仇で返されてしまうがこれを打ち破る。その後も晋の背信行為もあり、ついに秦に介入をする。介入後の再び晋を打ち破った後に死去。しかしこの時に家臣177人も殉職をしてしまい、国力を大きく低下させてしまう。
 能力はそこそこ高め、殉死者の多買ったことを考えると「仁政」にしておく。全体的に能力は高めに設定するも、知力は少し低め。魅力もかなり高目に設定。

田文
 能力 54・62・79・85・74
 適性 B・C・C・B・B・C
 特技 「眼力」
 「孟嘗君」母が身分が低かったこと、自分が生まれたのが5月5日という忌み日だったせいもあり、殺されかけたこともあった。生い立ちのせいで冷遇をされていたが、食客を呼ぶことによって評判が高くなり、数千人も食客が集まる。秦に呼ばれ歳小食につこうとしたが、その時の讒言で命を狙われることになるが、一芸に秀でた食客たちの活躍で難を逃れる。その後斉の宰相に就任をして晋を打ち破る。
 しかし今度はその斉の国の王から命を狙われることになる。この時に活躍したのが「馮驩」と呼ばれる食客で、彼のおかげで難を逃れることが出来、魏の宰相に迎えられる。この後この王は5カ国の連合軍によって攻められ殺されてしまう事になり、田文は所領に戻ることが出来た。

 人を見る目があるのか無いのかわからないエピソードがあるが、特技は「眼力」。宰相まで務めたこともあるので政治力は高め。適性も低めに設定。人当たりの良さを考えるともう少し魅力を高くしても良かったかもしれない。

馮驩
 能力 38・54・94・88・66
 適性 C・B・B・C・C・B
 特技 「虚言」
 「孟嘗君を支えた名臣」孟嘗君の食客の一人。孟嘗君は最初彼を下のランクに位置していたが、剣に対して文句をいれることで、そのランクをあげていった。利息の取り立てに関して、その場で利息をなくしてやることにしたことで、孟嘗君の怒りを買うが「利息を取り立てることは民の信用をなくす」といい逆に孟嘗君の信頼を得る。孟嘗君が斉の宰相を外されたときに、ただ一人食客の中で残ったのが馮驩。ここからが彼の能力を見せつけることになる。秦と交渉をして仕官の約束を取り付けると、斉に戻りこのことを王に伝え、役職に復帰させる。さらに万が一のことを考えて、孟嘗君の逃げ道を3つ作っておく(狭兎三窟)。実際この逃げ道を孟嘗君は通って魏の国に逃げれることが出来た。
 単純にこれだけのことを用意出来るのだから「虚言」と高知力は妥当と思われる。ただ知力は同じ虚言持ちの曹操と孫ピンの間という数値にしておく。適正に関しては田文と合わせるとALLBになるように調整。一件すると戦に弱いイメージが有るかもしれないが、成長差分も合わせるととんでもない怪物レベル。

田単
能力 95・87・86・52・80
適性 S・B・B・S・S・C
特技 「火神」
 元祖「火牛計」。楽毅による斉侵攻による蹂躙を予期。馬車の補強を進める。実際楽毅がやってきたときには補強出来た馬車だけが生き残ったために、将軍職につくことになる。ここからが本領発揮。カリスマを持たせるための演出をはじめ、楽毅を侵略軍から追い出すことに成功。さらには燕の軍が油断したところで火牛計を発動。これによって燕を打ち破ることに成功する。趙の国で宰相になったとも。
 楽毅を打ち払ったこと。その後も幾つかの戦いに参加をして宰相になったという話もあるので楽毅と同じぐらいもしくはそれ以上の能力はあると思う。ただいにしえ武将の楽毅の能力はすでにチートレベル(98・75・92・91)なので、やはりそれに比べれば少し落ちるという感じになってしまった。特技は元祖火牛計なので「火神」。こうなれば楽毅を嫌悪武将にするのだが、楽毅自身が亡命後は趙と燕を行ったり来たりしているので、面識がある可能性も。なので嫌悪武将はなしの方向で

 

范蠡
 能力 80・57・95・66・75
 適性 A・A・A・A・A・B
 特技 「富豪」
 親愛武将 魯粛
 「(勾践を称して)一緒に苦はできるが、楽はできない人物」「二度の富」「息子の話」臥薪嘗胆の中心的人物の一人。出る杭の状態になっていた越を叩こうとした呉の軍に対して罪人に自ら首をはねさせるという奇策で対抗。呉の軍を押し返し王に致命傷を与えることに成功する。しかし呉の復讐戦では国王がとらえられるという敗退。国王は解放されるものの、越は呉の傘下として運命をともにすることになる。しかしこの間に范蠡は呉の王と家臣の間の疑心を作り出し功臣・伍子胥を殺させることに成功。さらに西施という美女をあてがい、王の暴走を生み出すことにも成功。これらの結果越と呉の力関係は逆転をして、呉を滅ぼすことになる。
 しかし范蠡はこの先のことも予知していた。呉を滅ぼした直後に越を脱出。「苦労は共にできても、楽は一緒に出来ない人物」と見抜いていた。宰相の文種は逃げ切れずに死を賜る結果となり、さらに越の国はこの王の暴走が止まらなくなり、せっかく覇者の一人に数えられたのに衰退の道にはまっていく。越の国を離れた范蠡は、その後名を変え商売人として富を得るが、政治家になりたくなかったため一度財を手放して他の国へ。そこでも商売をして富を得て悠々自適の余生を送った。

 魯粛を一枚上手にさせた感じだが、政治力はやや低めに評価。適正は何でも出来るようにしている感じに。親愛武将は魯粛。特技は「富豪」に。魯粛と同じ器用貧乏タイプになってしまった。

 

孫武
 能力 84・88・98・62・86
 適性 A・A・S・A・B・A
 特技 「規律」
 親愛武将 孫堅・孫策・孫堅・孫尚香
 呉の将軍で「孫子」の作者。日本でいう山本晴幸(勘助)のように存在が疑われていたが、孫ピン兵法の書簡が発見されたことにより「孫ピン兵法」と「孫子」が別々に存在していたことが証明されたことで実在説が有力になってきた。兵法書を読んだ呉の王に招かれて将軍になる。最初は側室たちに対しての訓練だったが規律を守らせるために、隊長格だった王の愛宰を切る。このおかげでバラバラだった側室たちが安定した。その後将軍として楚を壊滅させるが、王が范蠡の策に敗れ戦死すると、呉の国から去ってしまう。著作「孫子」は2000年以上超えた今でも、「戦争論」(クラウセビッツ)とともに指揮官の教育に不可欠とされている。
 元祖・孫家ということで能力は歴代の孫家と遜色が無い感じに。孫?と同じ知力に設定。戦闘に関しても孫家組には若干劣るものの前線に出しても問題ない能力値に。親愛武将も孫家3代と孫尚香に。特技は側室のエピソードから「規律」。

 

伍子胥
 能力 87・94・72・37・87

 適性 A・S・B・A・B・B
 特技 「駆逐」
 嫌悪武将 夫差・范蠡・曹操・張ゴウ
  「死人にムチを打つ」「死して祖国の滅亡を見る」。家は代々楚の国をになった名門だったのだが、いさかいの時に殺されそうな予感をしたために楚を脱出。その後呉にの公子光に仕えることに。クーデターを起こさせて公子光を呉の国の国王に就任させ、自ら楚の側近となり孫武と共に呉を支えることになる。こののち楚を攻めるのだが、問題の王はすでに鬼籍に入っていたのを墓を暴き、その上でムチを打った。が、その時代の国王であった楚の王は逃げきってしっために遠征自体は失敗に終わった。
 その後、越との戦いで負傷した国王が夫差代替わりするのだが引き続き補佐をし、呉を強国に押し上げる。しかし越との戦いに勝った夫差は越を臣下にしてしまうという大失態を犯してしまう。その後范蠡を中心とした計略の前に夫差がはまってしまい、だんだん中が悪くなってくる。越から賄賂を貰っていた宰相の讒言を信じた夫差によって殺されてしまう。その遺言に激怒をした夫差は墓を作らせなかったが、越に滅ぼされるという伍子胥の予言はあたり、結局呉は夫差の代でその幕を閉じる事になる。
 その人生を見れば自分の意に沿わない相手を徹底的に痛めつけるという感じのは「駆逐」という特技はそのまま当てはまる。能力は謀将というよりかは政治力のある将軍という感じか。度々引き合いに出される傾向があるようなのだが、明らかに批判的な意味で使った曹操&その対象の武将であった張?を嫌悪武将に設定。あとは敵の軍師の范蠡も嫌悪武将設定に。

 

夫差
 能力 72・54・46・62・66
 適性 C・B・C・C・C・C
 特技 「不屈」
 嫌悪武将 勾践・范蠡
 「臥薪」。父曰く「暗愚で人情に薄く人の上に立つような人間ではない」と評価されていて、後継者レースに乗ることはなかったのだが、本人は伍子胥に推薦を依頼して、皇太子になることに成功。その父は范蠡の策の前に敗れ、その時の傷が元で死んでしまう。この時に父親に「自分は勾践に殺された」と遺言。以後薪の上で部下に父の遺言を言わせながら眠った。
 その後強大化を恐れた勾践を撃退するも、そこで勾践を許し臣下扱いにしてしまうという大失態を犯してしまう。復讐に燃える勾践や范蠡の策の前にどんどん自分の道を見失ってしまう。宰相に騙されて伍子胥に死を与えたときに、国の運命は確実に決まってしまった。大暴走を繰り広げた末に、力を取り戻した越によって呉は滅ぼされてしまう。その後部下による命乞いに成功するも、本人は自殺してしまう。
 せっかく覇者とよばれるようになったのにたどった道は結果的に、国を滅ぼす方に持って行ってしまう。このことを考えると扱い的に言えば司馬炎と同じレベルになってしまう。特技は金剛が不屈を考えたのだが、一応不屈に。とはいってもこの場合は復讐にもえたといったほうがいいわけで、あまりいい感じがしないのも事実。なので、全体的には数値は抑えめになってしまった。嫌悪武将は勾践と范蠡のふたり。

 

勾践
 能力 70・54・46・62・66
 適性 B・C・C・C・B・C
 特技 「不屈」
 嫌悪武将 夫差
 「嘗胆」「苦はともにできても楽は一緒にできない人物」。呉が攻め込んだときに、范蠡の策を用いて迎撃。この時に夫差の父に対しても負傷を追わせる。この傷が元で父死に夫差は「臥薪」を行うことになる。強大化する呉に対して侵攻を図るも敗退。この時に臣下にされてしまうのだが、結果的にこれが本人にとっては復讐の機会を図る期間となる。「苦い肝」を毎日舐めて復讐を誓い続け、ひたすら警戒心をとく為の策を図る。結果宰相を賄賂漬けにすることに成功をして、伍子胥を殺させることに成功する。これで越に対して警戒する人間を消したあとに侵攻。呉を滅ぼすことに成功する。
 しかし、この段階でタガが外れてしまった。それまでの策の中心であった范蠡は勾践の人間性を見抜いていたため、勾践の元から去ってしまう。宰相・文種を讒言から殺してしまう。結果的に覇者の一人に放ったのだが、同時に弱体化のきっかけをも作ってしまった。
 夫差もそうだが、勾践も政治力は低め。結果がどうであれ、結果的に言えばまわりのサポートが良すぎたためにつけあがったという印象が強い。特技は「不屈」。当然ながら夫差を嫌悪武将に設定したのだが、同族嫌悪という感じがしなくともない。

 

廉頗
 能力 92・85・83・32・68
 適性 A・S・B・A・S・C
 特技 「沈着」
 親愛武将 鄧芝
 嫌悪武将 馬謖
 「刎頸の交わり」。叩き上げの軍人で数々の功績をあげてきた、口先だけで自分よりも高い功績をあげている藺相如と仲が悪く、それゆえに藺相如は意図的に廉頗のことを避けていた。あるとき藺相如が出かけると偶然廉頗と鉢合わせになりそうになるが、藺相如は道を変えることで回避。そのことを部下に聞かれたときに「自分も廉頗も趙にいるから秦も手が出せない、だからこそ亀裂生じさせないようにするためにああするのだ」と答えた。その後この言葉が廉頗に耳に伝わり、廉頗は改心。以後二人は趙の両輪として秦に対抗していく
 事実、この言葉があたってしまう。健在の時には秦は手を出せなかったのだが、藺相如が病に倒れると白起を大将にして趙に進行を開始。年を取っていた廉頗は篭城戦を選択をして秦の大群を食い止めていたが、秦の策に引っかかった王が廉頗を交代させてしまう。この将軍の心の思惑通りにうって出ていって大敗の末に戦死。その後罷免をされるが後任を撃破してしまったことから、趙にいられなくなり亡命してしまう。その後趙は20年も持たずに秦に吸収されてしまう。

 自身がいくら優秀でもまわりに足を引っ張られるとその活躍範囲が狭ばってしまう典型。藺相如とは親愛にしたがったが、仕様上出来ず。二枚看板を張っていたので、能力は比較的高め。特技は迷ったけれど、守備力に定評がある人なので「金剛」。彼がいなくなったあと国自体が一気に斜陽になってしまったので能力はかなり高い。親愛・嫌悪武将は藺相如と同じ。

 

李牧
 能力 90・84・88・44・47
 適性 S・B・B・A・B・A
 特技 「金剛」
 親愛武将 カク昭
 「守備の名将」藺相如・廉頗がさったあとの趙の最後の名将。匈奴対策として守りを勝て目ていたのだがそれがチキンに見られてしまい解任。しかしその後の将軍はせめて行ってしまい大敗&戦死をしたことから復帰。この時に自分の策を返させるなということを約束させる。その後策に乗ってきた匈奴の大軍を撃破。10年以上も進行をさせることがなかった。
 その後斜陽に入っていた趙の将軍に。王翦を中心とした秦の攻撃を食い止めていたが、彼もまた自分の知らないところでの秦の策略の犠牲になってしまう。離間の策にかかってしまった趙の王は奸臣のいうことを聞いて解任しようとするが、李牧はこれを拒否。結果的に殺されてしまうのだが、趙そのものはその3ヶ月後に滅ぼされてしまう。
 高い守備力を考えると、金剛と高い采配というのは必須になってくる。適性も基本的に高め。ただ政治的能力は抑えめという形になってしまう。普通に考えれば王翦を嫌悪武将にしてもいいのだが、仕様上出来ないのがなあ……

 

趙高
 能力 2・6・90・78・1
 適性 C・C・C・C・C・C
 特技 「虚実」
 「趙の国が作った爆弾」「馬鹿」「阿呆」(後ろ二つは語源に関わっている)趙の国の王族だったらしいのだが、どういう経緯で宦官になったのかは不明。法律に明るく勤勉だったことから、始皇帝の目に止まり、2代皇帝胡亥の世話と、始皇帝の雑務をこなす。始皇帝の晩年は長寿を探す旅が多く、その旅の途中で死んでしまうと、一気にその野望を現していく。まずは太子を自殺に追い込み、胡亥を皇帝に即位させる。その胡亥を傀儡にして、自らは実権を握る。蒙恬などの反対派も続々と排除し、自分の周りにはイエスマンしかいないという状況を創り上げた。
 しかしそんな期間はわずかでしかなく、恨みが積もった民衆は陳勝・呉広の乱を起こす。乱こそ向こうの自滅に近い形で鎮圧したものの、項羽と劉邦の台頭を招く。自らは高みの見物という状況で、胡亥にはぎりぎりになるまで反乱のことを何も伝えず。(この時に出てきたのが「馬鹿」のお話)さらには胡亥までをも殺してしまう。しかし横暴もここまで。その後は時代に担ぎ上げた人間の心を見ぬくことが出来ずに、一族もろとも殺されてしまう。これにより秦の国の士気は上がったのものの時すでに遅し。目の前に迫った劉邦軍に降伏をして秦は滅んだ。
 悪臣の見本だが、はっきり言えば始皇帝サイドの失敗でもある。滅んだ国の王族がその王に対して恨みを抱かないことがないので、本来であればそういう権力から遠ざけるのが筋になっている。荊軻の一件もあったことから、始皇帝の人事能力はコーエーが定めた政治の数値程ないと思われる。結果的に国を乗っ取られてしまい、しかも滅ぼされるのだから本人にとっては復讐も果たせたということになるのだろうが……ちなみに前漢においては彼の評価は温情的。
 「馬鹿」のエピソードから特技は「虚実」。知力も高めに設定。そのかわりそれ以外の部分は絶望的に低めに。宰相にまでなったのだから政治の数値はあるのかもしれないが、それ以前の阿房宮(「阿呆」の語源)エピソードがあるだけに同情もできない。ので、政治に関してはは平均少し低めという評価。

 

趙奢
 能力 86・85・92・85・76
 適性 A・B・A・S・C・B
 特技 「徴収」
 親愛武将 馬騰・馬超・馬岱・馬雲緑・馬援
 「二枚看板の三枚目」。元々は内政官で平原君相手にも徴収しようとしたことから、逆に平原君の目に止まり趙に仕えることに。平等に国税をかけたことから趙の財政はうるおい一気に趙は強国に押し上がることになる。その後軍事力にも才能を発揮。廉頗が無理だといった救援にも成功をして、藺相如と同じ地位に昇ることになる。「馬服君」に任命された。子孫には三国志の馬一族や馬援。
 彼には息子がいたが「机上の空論であるなら名将だが、実際の戦闘ではそこまではいかない」と見抜いていたため、将に取り立てるなと遺言をしてこの世をさった。しかしその危惧は大当たりをしてしまう。秦の策に乗ってしまった王が息子を将軍にしてしまった。40万の大群を失う大敗北をきっしてしまうことになる。ただ本人だけの責任でやれと王に約束をさせていたため家を失うことはなかった。

 前半のことを考えると戦う税収屋というイメージが離れないので、「徴収」を特技に設定。政治力のある存在なのであらゆる場面で顔を出すことができる。そのかわり戦闘特に武力に関しては少し弱めに設定。もっとも親愛武将がいずれも強力なので、彼らに手伝ってもらうのが一番だが。

 

陳勝
 能力 76・38・51・40・76
 適性 C・C・C・C・C・C
 特技 「名声」
 「陳勝呉広」(物事の先駆けを表す)元は農民であったが、大志は大きくそのことでばかにされると「雀や燕に鳳のような大。志がわかるものか」と逆に馬鹿にした。その後兵士になるのだが大雨のせいで任務が遂行できなくなり(そうなると死罪)、それを免れるために反乱を起こすことを計画。「王や貴族になるのに出自は気にするものではない」などの言葉を地道にまわりに広げていった結果。大勢力を創り上げる。
 軍の勢いは凄まじくあっと言う間に都市を占領。しかし勢いもここまで、だんだん猜疑心にとらわれ始め内部分裂。パートナーの呉広を殺され、さらに自身も部下によって殺されてしまう。だが、この精神はやがて秦を倒し、なおかつ漢の建国にまでつながっていく。劉邦から後に「隠王」という称号が贈られた

 それまで中国の歴史というものを考えるときに民衆は置き去りの傾向にあった。しかしこの乱以後民衆の存在といううが徐々に大きくなっていく。三国志の時代こそ、戦乱の中でその数を大きく減らすことになるのだが、反乱が頻発することで徐々に為政者も無視することができなくなっていった。しかしそこからの方向性はその時の為政者の姿勢を大きく反省させてしまうものだっただのだが…
 特技は「名声」。能力は全体的に低め。これは人集めはしたものの、指揮は呉広に任せていたし、自身はこれといって何もしていないと思われるため。さらに判断を誤ったことから反乱軍を瓦解させしまったことも効力に入れている。逆親愛(劉邦・項籍。この反乱をきっかけにしていたので。)はいるのの、いずれもいにしえ武将のため、設定できず。

 

呉広
 能力 63・60・36・28・51
 適性 C・C・C・C・C・C
 「陳勝呉広」厳しすぎる秦の法に対して反乱を起こすことを陳勝と計画。計画について占ってもらうが、その意味を取り違い(二人がとった意味は「反乱は成就するためには自分たちは鬼になるべきだ」→実際は「反乱は成功するが、その場には貴方達はいない=ふたりとも死んでしまう」鬼=幽霊という意味まで辿りつかなった)自分たちを奉るための方策を取る。これが大当たりをし、反乱軍を拡大させていく。
 拡大を急速にさせて行ったのは明らかに秦の政策。大型公共工事は確かにその後の発展や防衛などに大きく寄与はしたのだが、当時の民衆にとっては搾取以外のなんでもなかった。これに陳勝・呉広の存在が割り込んでいき、秦への不満が爆発。一気に乱を起こすことになる。最初のうちは勢いそのままに進んでいくものの、内部分裂と秦の反撃で進軍がとまっていってしまう。この段階で呉広の部隊の運営能力に疑問符を持った連中に呉広は殺されてしまうが、乱の崩壊を食い止めることが出来なかった。しかし乱の影響は皮肉にも秦の滅亡と漢の建国につながっていく。皮肉にも占いの結果はあたってしまうことになる。
 イメージ的も考えるとどう考えても十人並という印象しかない。もっともまわりにもう少し補助の出来る人間がいたのかどうかという話にもなってくるし、急速に膨らんだ勢力をまとめるのにはある程度のカリスマは必要になってくる。とはいえ陳勝ほどのカリスマ性があるとは思えないので特技は無し。

 

漢代

呂雉
 能力 2・14・75・76・82
 適正 C・C・C・C・C・C
 嫌悪武将 陳平 (陳平)
 「呂婦人」「一族横暴の祖」劉邦の妻。楚漢戦争(項羽と劉邦の争い)が起こるととらえられてしまうが、和解により劉邦の元に戻ることが出来た。漢建国時には正式に皇后になる。政情不安定状態の中、宮中を守り反乱の気配のあった韓信を謀殺する。劉邦の死後は、皇帝の後見人として絶大な権力を守るが、陳平の準備を見逃していたことが結果的にその後のクーデターを看過出来ない原因になってしまう。後事を託した後に病死するものの、最終的にはその権力の座を一気に引きずり下ろされてしまうことに。
 結果的に言えば天国から地獄の典型なのだが、そもそも不安定な時期に宮中を任されているのだからやはり政治的な実力はあったのだろう。司馬遷にもその治世は安定したと評されている。ただし彼女もやはり人の子であったように残酷な話も残っていて、そのあたりが評価を微妙にさせている。嫌悪武将は韓信と陳平。それと策謀で殺した彭越とそれを聞いた反乱を起こした英布で決まりなんだけど、いにしえ武将は設定が出来ないみたいなので、とりあえず陳平だけを嫌悪に。

陳平
 能力 65・52・94・93・76
 特技 「虚実」
 敵対 呂雉 (呂雉)
 「劉邦は危険性を見抜いていた」前漢建設の功臣の一人。もともとは項羽の側にいたのだが、紆余曲折の末に劉邦の元に使えることに。項羽との戦いでは離間の計に大きく活躍。策に引っかかった項羽は自らを弱体化。結果的にこれが劉邦勝利のきっかけになる。
 漢建国後は劉邦の妻である呂皇后との闘争になる。劉邦にも警戒されていたため、ひたすらイヌを演じていた。(そのため右丞相の地位を得る)その呂皇后が死ぬと呂一族によるクーデターが発生。これを逆手にとり逆にクーデターを発生させ、一族をほぼ皆殺しに。その後は引退をするも、請われて再び宰相へ。

 劉邦の参謀役は張良と言う認識があるが、むしろ参謀力に関して言えば彼の方が上。なので孔明に対する法正と言う意味で知力94。張良よりも政治力があるので政治力は90オーバーの評価。その代わり劉邦親愛は無い。魅力が少ないのは智謀によるイメージダウンがあるため。

 

カイ通
 能力 26・25・92・84・72 
 適性 C・C・B・C・B・C
 特技 「論客」
 親愛武将 カイ良・カイ越
 陳勝・呉広の乱の時に、せねあぐねていた趙を陳勝・呉広の軍に献策することで一気に降伏をさせていく。その後韓信に仕える。この時に劉邦の使者が斉の国を訪問していたのだが、その使者ごと彩の国を平定してしまえという献策をする。(理由は功を取られたくなかったから)
 だがしその韓信も劉邦の事を考えた蕭何によって殺されてしまう。この時には韓信の元を離れていたのだが、離れるときに韓信に向けて言った言葉いったことがきっかけで捕えられてしまう。しかし劉邦に対して「聖人にたいして吠えた犬は、主人以外のものに吠えただけ」といい、劉邦を感心させて釈放された。
 カイ良・カイ越は子孫なのでそのまんま親愛武将に。政治家というよりは腹黒軍師という感じがするのでが、マスクデーターの方の数値は義理なし・漢王朝にたいする意識も無しという状態してある。特技は劉邦に対して渡り合ったことから「論客」。

 

曹参
 能力 72・78・86・95・85 
 適性 B・B・B・A・B・A
 特技 「仁政」
 親愛武将 曹操・曹仁・曹純・曹洪
  「蕭何が指名した後継」曹操の先祖ではあるが、曹操の祖父が宦官だったために血のつながりは薄い。(夏侯嬰の子孫)蕭何の下で働いていた役人で、劉邦の挙兵時から劉邦に付き従っていた。各地の戦いで功績を上げ、劉邦が漢の王に任じられたときには将軍職になっていた。そこから韓信とともに軍を進め、全国を統一していく。その功績は一番ではないのかと言われていたのだが、その地位は後方支援に徹した蕭何に譲ることになった。
 統一後は斉の相国として不安定だった国内を纏め上げる、さらには劉邦とともに反乱を鎮圧していく。この過程で斉の丞相に任じられる。曹参が斉の国にいた9年間で斉の国は安定をし、賢相として評判を高めた。
 元の上司蕭何の死後に第2代の相国に就任。彼を推薦したのは他ならぬ蕭何だった。曹参は先代が決めた事は何一つかえなかったが、宮中には呂婦人(呂雉)の勢力がはびこっていたので、何も出来なかったという感じが強い。しかしそこは切れ者。政治をしていないように見えた2代皇帝恵帝は曹参に対して詰問をしたのだが、「自分と蕭何のどっちに能力がありますか」と逆質問をし「蕭何」と恵帝が答えると「蕭何が作ったものを守ればいいのですから、それを遵守するだけ」と答えて、恵帝を納得させた。
 「軍事面が韓信がいたため」(司馬遷)という評価があるので軍事面に関しての評判はこんな感じ。初代相国である蕭何が政治力100に行っていないことを考えると、トップクラスではあるが、最高位ではないという感じに。特技は司馬遷の「休息をとったことからその徳をたたえた」という言葉から「仁政」。もっとも抜け目の無さから考えると、別なものを考えた方は良かったのかもしれないが。

 

周亜夫
 能力 94・88・74・62・75 
 適性 B・A・B・A・A・B
 特技 なし
 「真の将軍たる物」(文帝)漢の建国の更新周勃の次男。本来であれば後を継ぐような状況ではなかったのだが、兄が殺人を犯して爵位を剥奪されたことにより、後を継ぐことになる。主に匈奴対策を担当するのだが、その軍規は厳しく上司である文帝にさえ、強制的に守らせるほど厳しい物だった。
 最も文帝は周亜夫のことを買っていて、死後なにかことがあれば周亜夫を頼れという遺言を皇太子に残している。果たしてその言葉のとおり呉楚七王の乱が起きる。大尉となった周亜夫は相手の補給線を経つと、陽動作戦にも乗らずに正面から反乱軍を鎮圧。これによって丞相の地位に上り詰める。
 しかし中国の皇帝とその臣下というのは代替わりをしてしまうと一気にその関係がひっくり返ってしまう。文帝は周亜夫のことを買っていたのだが、その息子の恵帝にとっては、単なるものうるさく言う人物にしか見えなかった。皇后擁立を反対したことを気に上昇の職を解かれてしまい、さらに不敬罪に問われてしまう。これに抗議をするためにとった行動は食を断つことだった。
 特技は適切なものが見つからなかったのでなし。逆にこれからどれかをつけてどう育てるのが楽しみという設定にしてある。大きな乱を沈めた功績があるので軍事能力は全体的に高め。あえて「築城」をつけて先行部隊を率いさせることも可能に。

 

夏侯嬰
 能力 87・85・68・65・80 
 適性 B・A・S・S・C・C
 特技 「護衛」
 親愛武将 夏侯淵・夏侯惇・夏候覇・夏侯恵 
 若いうちから劉邦に仕え、劉邦の旗揚げ時から従軍をしていく。韓信の才能を見抜き、彼を国士として推薦した。統一後は匿われていた元秦の将軍を救済したり、呂婦人一族の排除後に新しい皇帝ををたてして、政治の分野でも活躍した。
 彼を語る上で外せないのは彭城の戦いでの話。この戦いに破れた劉邦は妻子を率いいて逃げるのだが、追っ手からいち早く逃れたい劉邦は自分の息子と妻を馬車から突き落とす。これを夏侯嬰が見つけて助けるのだが、今度は劉邦は夏侯嬰を切ろうとする。が、結局全員無事に逃げることができたので劉一族は夏侯嬰に対して信頼をするようになったのだが、同時に劉邦のダメっぷりが露実に出てきたようなエピソードになっている。まさか本人もこの後の創作(演義)で似たようなエピソードが作られるとは思っていなかっただろうが……
 基本的に前線に出て戦うタイプの将軍。エピソードから特技は護衛。弩と騎馬が協力なのは子孫二人の能力を足したため。その子孫二人とさらに二人を一人を親愛武将に。こうやってみると縁のある武将を揃えた曹操勢力はかなり強い感じがするのだが……

 

衛青
 能力 95・82・79・15・76 
 適性 A・A・A・S・B・B 
 特技 「白馬」
 前漢の将軍。北方の遊牧民に近い場所の出身で、幼少時の体験から忍耐力を学んだ。元々騎射の腕があったことから低い身分であったのだが、順調に出生を重ねて行く。一度は作戦に失敗して捕らえられてしまうが、匈奴討伐に大きな戦功をあげて行くことになる。後においの霍去病が台頭するが、その霍去病が早死してしまったこともあり、常に軍の中心であり続けた。
 衛青・霍去病の時代は異民族の驚異に対して立ち向かう事のできた時代だった。しかしその最初は暗く衛青以外の部隊は大した成果を挙げられなかった。しかも回数を重ねることに中央の財政を悪化させるという事態にもなった。そこで武帝がとったのは塩の専売と新税。これによって没落した商人が野盗に化けることがあり、徐々に不安定さが帯びだしてきた。

 騎射=白馬しかないので特技は白馬。政治力が低いのは彼自身が政治に口を出さなかったことによる。これにより彼が殺されると言うことはなかった。(と言うか霍去病は暴走のきらいがあったので、もう少し能力を抑えてもいいような気がするのだが)学んだ忍耐力と部下に対する態度から采配は霍去病より上。武勇はやや少なめと言う感じの設定に。

李広
 能力 82・87・75・45・82
 特技 「飛将」
 親愛 呂布・李陵
 嫌悪 劉徹
 前漢の将軍。文帝・恵帝・武帝の3代につかえ各地の戦いで活躍をし、特に匈奴戦においては相手から「飛将」と恐れられていた。しかしそれだけの活躍をしながら、いろんな理由で時の皇帝は彼に恩賞を与えようとしなかった。紀元前119年の匈奴遠征の時に、老将となっていた彼は遠征から外されそうになったが、志願をして従軍することに。しかし武帝の命令を受けた衛青によって、別働隊に回されしかも戦闘の場所に間に合わないという失態を犯す。これが元になって自刎してしまう。
 特技は「飛将」。飛将「呂布」、「小李広」花栄と自分の孫の李陵は親愛武将に。衛青を嫌悪武将にしようかどうか迷ったが、見送り。武帝こと劉徹も嫌悪武将に。

劉徹
 能力 56・53・52・45・82
 特技「徴収」
 嫌悪(李広・李陵・司馬遷) 
 「名君か斜陽を招く暗君か」前漢代7代皇帝。先に決められた皇太子を押しのけて帝位につく。前半の治世こそ漢の最高時代だといわれていたが、中央集権国家を作ろうとした政策がことごとくうまくいかなかったことにより一気に間を衰退の道に追い込んで行く。しかも本来やるべき内政を怠り、外政中心の政策をしたことから国内の状況を余計に悪化させて行く。おまけに猜疑心が顕になった晩年には有力な家臣をどんどん潰して行く。結果的にその治世は国内外の混乱を招き入れると言う最悪の結果を招くことになる。
 自分がしでかした事の結末の一つは「衛青」の欄を参照。野盗を取り締まれない官僚には死罪という厳しい法律でなんとか乗り切ったのだが、今度は自分の欲である不老不死に執着をしてしまう。これが宮中に「巫コ」と呼ばれる呪いブームを産み出してしまう。これがきっかけで自らの太子(讒言のせいで反乱を起こすハメになる)を失うことになり、気力が大きく減退。そのまま死を迎えてしまう。

 評価が難しい人物。前半の治世を考慮にいれれば政治の数値はかなり上なのだが、後半の治世は正しく猜疑心の塊の典型と言わんばかりのものなので、後半を採用する。李陵がらみの悲劇もおそらくこの猜疑心が原因だろうから、政治の数値は極端に抑えることにした。前半の治世も前の皇帝たちの貯金と言う側面が拭えないし。特技は「徴収」。親愛は先祖の劉邦。嫌悪はなし。と言うよりも嫌悪武将にあたる方が大きいか。

李陵 
能力 80・76・55・48・72
特技 「金剛」
親愛 李広・司馬遷
嫌悪 劉徹
 「勘違いの犠牲者」前漢の将軍で李広の孫。李広利の援軍に赴いたのだが、合流前に匈奴軍との遭遇してしまい、大善戦をするものの6倍差の兵力ではどうにもならず捕らえられてしまう。捕らえられている間は匈奴側に使えることはしなかったのだが、無実の罪で妻子が武帝によって処刑されると、勘違いの元となった同じ漢の捕虜(李緒)を殺し匈奴に仕え、匈奴の将として一生を終えることになる。
 親友の司馬遷と祖父李広は親愛武将。逆に無実の罪で家族を殺した武帝は嫌悪。能力値は普通少し上程度。特技は耐えると言うイメージから「金剛」。能力は微妙な上に特技が特技なので使いどころは難しいか。

司馬遷
 能力 2・3・89・77・65
 適性 C・C・C・C・C・C
 特技「明鏡」
 親愛 李陵
 嫌悪 劉徹
 「史記」。前漢の政治家。李陵が匈奴に捕まったときに、処刑賛成派が大勢を占めた中で唯一反対を唱えたことにより、死刑にされそうになるが、それを逃れるために宮刑に処し宦官になる。その後中書令になり「史記」の執筆に専念。結果「史記」を一代のうちに完成させる。
 知略はそのため数値は高く設定。親友の李陵を親愛武将に。主君ではあるが劉徹を嫌悪武将に。特技は思想でも良かったのだが、強い意志と言う意味で「明鏡」。従軍軍師として役割が期待出来る。

劉秀
 能力 87・82・90・99・98
 適性 S・B・B・S・A・B
 特技 「風水」
 親愛 劉備・劉禅・鄧禹
 義兄弟 李通(後漢)
 妻 陰麗華
 「粛清を行なわかった名君」後漢の建国者。洪武帝。平凡な王族系の地方豪族一人と評されていたが、前漢に変わって出来た王朝「新」に対する不満が爆発する形で兄が興した軍に参加する。勢力拡大につながったが、朝廷側の桁外れの軍隊の前に一回は敗北。さらに新皇帝に就任した劉玄によって兄が殺されるという状況にもなってしまう。河北を転戦するときも命を狙われるがこの時に得た部下と共に、反撃に転じる。河北を制圧をして50万人規模の軍に成長。一気に蜀の地まで制圧をして、中国統一を果たす。(この前に皇帝になる)統一後は国内の疲弊を回復させるための政策を実施。中国皇帝にありがちな粛清もなく、中国屈指の名君として名が残ることになる。
 中国の皇帝というのはたいてい3パターンに分かれる。前半は治世をするものの後半になればなるほど暴走を繰り広げるもの、最初から最後まで暴走を繰り広げてしまうもの。そして最初から最後までなにもできないまましんでしまうものの3パターンである。しかし劉秀に関してだけはいずれも当てはまらない例外中の例外で、暴走することもなかった。さらに部下に対して謀殺などをしなかった結果、逆にその部下に命を狙われることもなかった。結果的に安定した時代を気づけたのはこういう姿勢の賜なのだろう。
 自ら軍を率いての制圧事業。その後のない性能能力を考えると曹操クラスのものを数値として設定。劉家関係の中ではもちろん最高の値。孔明曰く「ミスが少なくて家臣が目立たない」ということなので政治を99に設定。まさになんでもござれという感じだが、特技は「風水」。別に風水とかが得意ではないのだが、善政の結果が大豊作につながったというイメージを考えて。親愛武将を劉備親子に。

馬援
 能力 81・94・72・65・80
 適性 B・S・B・S・A・A
 特技 「疾風」
 親愛 馬超・馬岱・馬騰・馬鉄・馬休
 後漢の将軍。後漢建設に重要な役割を果たした功臣ではあるが、名将とされる28将軍の中には名前が入っていない(娘が2代皇帝の皇后のため)。名武将の子孫であったが、父が反乱をおこしたものと仲が良かったため、乱を鎮める中心であったにも関わらず、前漢が滅ぶまで仕官をすることが出来なかった。前漢が滅ぶと監査役になるが、囚人を逃がした上に職務を放棄して念願だった牧地を始めるがその姿勢が評価される形で次々と人が集まる。それがさらにされて劉秀と同じく皇帝を名乗っていた蜀への使者(内情を調べるため)へ抜擢。この時に劉秀に仕えることになる。以後は将軍として活躍。統一後に起こった反乱を鎮圧するためにベトナムに行ったり、60を超えた年齢でも反乱の鎮圧に向かったりと、軍の中心の一人であり続けた。
 子孫が馬騰家なので、馬超・馬岱・馬騰・馬鉄・馬休の馬騰一族を親愛武将に設定。能力も馬騰+馬岱+馬騰÷3という感じに設定。関索と同じ感じになってしまった。特技は「疾風」。動きを一回止められると洒落にならないワケで、その点で採用。武力94だと黄忠でも甘寧でも止まります。

鄧禹
 能力 85・54・79・88・85
 適性 A・A・A・B・B・B
 特技 「眼力」
 親愛 鄧芝・劉秀
 後漢建設の功臣で雲台二十八将軍の筆頭。長安にいたときに劉秀と孔融を結ぶ。この時の関係は劉秀が皇帝になっても続いた。劉秀たちの軍に死去されることが多かったが、彼自身がそれに赴いたのは劉秀が河北に派遣された頃だった。そこから劉秀の片腕として、各地の戦いで勝利を収めていき、河北統一の中心になる。寒中攻略の時にはその規律多々仕入軍から、投降者が続出。しかしこの後は負け続きの戦が続き、せっかくなった大司徒の地位を返上することになった。統一後は劉秀の文治政治に呼応すべく軍の地位を捨てた。
 彼の発掘した人物はいずれも優秀で後漢建設の立役者になったので特技は「眼力」。こっちもプチ周瑜的な能力になってしまった。子孫の鄧芝、友人の劉秀を親愛武将に。

李通(後漢)
 能力 72・48・69・93・62
 適性 B・A・B・C・B・C
 特技 「屯田」
 義兄弟 劉秀
 水滸伝武将に同姓同名がいる。後漢建設において政治的な部門の中心であり続けた。父は新政権に使えていて、それを継いでいたのだが、それに飽きてしまい官職を放り出す。その後新王朝打倒のための兵を起こそうとするが漏れてしまい、一族の殆どを殺されてしまう。その後に劉秀の軍に合流。さらに劉秀の妹を妻として迎えることになる。その後は内政を中心にしながらも軍事面で活躍をして、劉秀の覇業を支えることになる。その後病気のために職を辞そうとするが慰留をされる。一回はとどまったものの、結果的には引退をする。
 明らかに影の立役者の一人だが、軍事能力もある内政官なのでバランスを取るのが難しい。人望もあるし、皇帝の一族にありながら権力欲がない。そういう意味ではかなり有用な武将の一人ではある。劉秀とは当然義兄弟関係。
呉漢
 能力 84・86・88・6・31
 適性 B・B・B・S・C・C
 特技 「騎将」
 親愛武将 劉秀・鄧禹
 「取扱注意人物」劉秀を支えた雲台二十八将のひとりで座席は鄧禹につぐ二番目。知略も軍務もハイレベルでこなすことが出来、それだけ劉秀や見出してくれた鄧禹の信頼は厚かったのだが、その行為のせいで反乱を起こすきっかけを作るなど、名将レベルでありながら評価がいまいち上がってこない一人である。劉秀の檄文を偽って兵を集め王朗(三国志の王朗ではない)を破ると劉秀に接近。そのまんま劉秀を皇帝に推挙するその後は兵を率い各地の戦いに出陣。公孫述討伐の時には、岑彭が暗殺された軍をまとめ、逆に公孫述を滅ぼした。
 イメージ的に言えば名将のレベルなのだが、やっていることはどう転んでも李キとかに近いレベルなので評価は全体的に低め。特技は策謀系にしようと思ったが、騎将に。自分での軍をまとめることができるのだが、誰かがいないと確実に暴走するタイプだと思うので神扱いにするのは危険過ぎる。

寇恂
 能力 81・51・90・97・86
 適性 B・A・B・A・B・B
 特技 「仁政」
 親愛武将 劉秀
 雲台二十八将軍の一人で座席は5番目。元々は豪族だったのだが、劉秀に接近。後方支援等に効果を上げ鄧禹は彼を蕭何と比較して絶賛した。劉秀の留守中に敵が攻めこんできたときはこれを撃退し、さらに洛陽まで進軍をし劉秀は絶賛をする。宰相の能力がありと言われていたのだが、劉秀の天下統一を前に病死してしまう。その治世は民百姓が彼を慕うほどだったという。
 万能人間。ゆえに特技何に使うのかが迷ってしまうが、後方支援には欠かせない「仁政」。能力は蕭何に戦闘力をつけた感じに。多少パンチ力がかけるかもしれないが、もっと戦闘に特化したような陳慶之がいるのでこれぐらいかなあと思っている。
祭遵
 能力 90・74・86・60・81
 適性 B・A・A・A・B・A
 特技 「洞察」
 親愛武将 劉秀
 雲台二十八将軍の一人で座席は9番目。静かな生活をしていたのだが法を厳密に守るがゆえに自分の領分を犯されるとたとえ役人相手でもそれを許せなかった。厳格に法を守ることが多く、劉秀に接近後でも、監察官に任命され劉秀(法令違反で子どもを殺されているのだが)はそれをおおっぴらに言ったため、周辺から恐れられる存在になった。皇帝就任後は各地を回り、軍の一員として功を挙げることが多かったが、生活は質素そのもので、財産などはあまり残さなかったという。
 厳密に法を守るというよりも、イメージ的(儒者でもあるので)にまっするに生きるがゆえにというイメージが強いので、特技は洞察。雲台二十八将軍はどうしてもその能力が高くなってしまうので、彼のその恩恵という形になる。

陰麗華
 能力 16・16・75・84・94
 適性 C・C・C・C・C・C
 特技 なし
 夫 劉秀
 「名皇后の一人」若いうちから才を持っていて、劉秀も早くから目をかけていた。20の時にその劉秀に貴人として向かい入れられる。その後劉荘(2代皇帝・明帝)が生まれたので、それまでの皇太子を廃嫡してまで、劉秀は正式な皇后にさせる。その後劉荘は皇帝になるのだが、自分は愚か自分の一族を政治の中心に置かない、さらに自分は質素な生活をし続けるなど聡明さを発揮。中国では屈指のいい皇后の一人とされる
 聡明さなどを考えると内助が適当な特技なるのだが、この場合だと逆にプレーヤーの色に染めてしまったほうがいいなあと思って特技は無しの方向に。明鏡でもいいし、あわよくば洞察でもいい。能力は頭の良さを強調するような感じに。もちろん夫とは夫婦関係で
三国志から南北朝まで
呂壱
 能力 1・1・48・49・25
 適性 C・C・C・C・C・C
 親愛 孫権
 敵対 潘濬 (潘濬)
 「孫家崩壊の序曲」孫権次代の家臣。孫権の信頼のもと横暴を繰り返す。それゆえに彼に対しての暗殺計画が持ち上がるも事前に察知して回避。なおも横暴を繰り返したため、ようやく孫権も思い腰を上げるが、処罰の段階でカン沢・顧雍などの反対、他の家臣が求めるような形での処刑にはならなかった。このため家臣団の孫権に対する忠誠心は大きく揺らめくことになり、呉の混乱を招くことになる。
 黄皓と比較して、能力は基本的にこんなもの。孫権の信頼を集めたので孫権を親愛武将にしたが、基本的には登用禁止にする。潘濬とは相互で敵対関係に。

劉淵
 能力 82・85・75・78・88
 適性 A・B・A・A・B・B
 特技 「眼力」
 敵対 司馬昭・司馬師・司馬炎
 晋を実質的に崩壊させて「趙」を建国した人物。三国時代末期に落葉に人質として入るが父の死によってあとを継ぐことに。八王の乱の時に、司馬家が乱れる間に独立。さらに晋との構想では優位に子とを進めるも洛陽攻略前に病死してしまう。なお本人は作った国を「趙」とは言わず「漢」としている。ただし、「漢」の皇帝の系統を潰してしまったことだけは忘れていはいけない。
 いろいろな話から政治的な能力はそれなりにあると判断。洛陽にいた事がある上に、戦闘でも実質的に勝っていたことかた知力もそれなりに吸収していただろうと思う。特技眼力は彼が避けていた有力者を次代が採用したら全く使えなかったどころか悪に近かったことから。敵対武将は対立をした恵帝絡みで3人。

石勒
 能力 86・75・70・89・90 
 適性 A・A・B・S・B・C
 嫌悪 曹操・司馬懿・司馬炎
 八王の乱の時に歴史の表舞台から出てくる。いろいろな君主に使えたが最終的には劉淵に仕えることになり重要な将軍の一人となる。劉淵の死後はいろいろあった末に趙と対立。謀略などを駆使した末に趙と対立。その趙を打ち破り河北を制圧。後趙と呼ばれる王朝を建設することになる。
 文字が読めなかったとあるがそれをカバー出来る才能があったので、特に変更などは加えていない。知略が低めなのは結構なことやっているため。嫌悪武将は自身が批判をした武将三人。特技はつけない。

 

隋・唐・五代十国

 

楊堅
 能力 78・66・58・88・71
 適性 C・B・B・C・C・B
 特技 「急襲」
 隋の初代皇帝。出自に関しては色々あるが、将軍の息子でありながら館の末裔と自称していた。幼いときは父の七光りという面もあったのだが、着実に実力をつけていき娘を皇后に立てての外戚政治を始める。この時に反乱を起こされるが武力で鎮圧。さらに皇帝の座を手に入れ隋を建国する。内政にも外征にも力を入れていて中央集権国家を創り上げるのだが、後継者問題でケチが付き始めた状態で亡くなってしまう。
 名君だと言われているが、その施策につけを息子の支払わせている段階でそれは疑ってしまう。(上杉鷹山も同じ)煬帝(楊広)を暴君に仕立て上げる過程で、楊堅のやったことは創り上げられた虚構だという説もあるので、実際のところは名君とは評価していない能力にしている。

 

楊広
 能力 62・41・85・60・54
 適性 B・C・C・B・C・B 
 特技 「築城」
 親愛武将 曹操・曹丕・曹植
 「史上最悪の皇帝」「正当化されるために犠牲にさせられた皇帝」。楊堅の次男。最初は皇帝になる状況ではなかったのだが、母親の強引なねじ込みもあり皇太子になる。父親の死後(殺害疑惑あり)正式に皇帝に。しかしそれまでの生活が一変。贅沢をし始めて一気に国を困窮に陥れる。大運河の建設に、高句麗遠征の失敗で求心力が一気に低下。結局反乱を起こされ殺されてしまう。
 実際のところ唐が煬帝という名前を送ったことを考えると、唐によるスケープゴート説が根強い。なにせ暴君の代名詞とされた事業は元といえば父親が残した事業を受けづいたわけだし、その効果は高かった。むしろ李淵と行動範囲が同じだったこともあり、そのためにスケープゴートにされたという説が出ている。殺される結果になったのも、高句麗の遠征失敗が3度も続いたから。そういう意味では李淵もあまりいい皇帝ではないのだが。
 詩人親子3人を親愛武将に設定。大運河建設完了から特技は「築城」。能力は決して低くもなく高くもなく。普通の武将という扱いに。

 

平陽(昭)公主
 能力 86・68・86・76・06
 適性 A・B・A・B・B・C
 特技 「名声」
 「娘子軍」。唐の初代皇帝劉淵の娘(三女)。父の挙兵に呼応して私財を投じて兵を集める。その後味方をどんどん増やしながら立ちふさがる敵を撃破。さらに軍の規律を守らせたために人気が上昇。最終的に劉淵と合流したときには7万の軍にまでふくれあがっていた。しかし挙兵から7年で死去。その葬儀の折には父は娘ではなく、位置軍人として例をつくした。
 規律・明鏡・洞察と付けれる特技は多数あったが、皇帝の娘と最終的に膨れ上がった人数を考えると名声が一番しっくり来る。全体的に能力も高め。名君と言われる2世太宗と比較して考えて、なおかつ太宗が遠征に失敗をしていることから、采配に関しては高め。さらに知略を入れるという感じに。彼女があと10年生きていたら二大皇帝の座は彼女という可能性もあったのかもしれないが……
李靖
 能力 100・70・96・87・82
 適性 A・A・A・S・A・C
 特技 「騎神」
 親愛武将 諸葛亮・曹操
 おじが武官だっため、科挙に合格をしても先日の研究を行っていた。しかし隋に忠誠を誓っていたので、反乱を起こそうとしていた李淵(唐の初代皇帝「李世民」のおじ)にたいして、反乱の意志ありと隋の政府に伝えようとするが、逆にそれを察知した李淵によってとらえられる。この時に李世民によって命が助けられそのまま李世民に仕えることになる。
 その後隋崩壊後の各地の戦いで功績を上げる。さらには統一後に異民族である突厥に対して攻撃を加える。これにより突厥は滅亡。さらに反乱を起こした吐谷渾に対しても、老齢ながら出陣をする。馬の食糧不足に陥る状況になるも、進軍を続けて鎮圧。異民族を一時的ではあるが抑えることに成功する。その後も李世民との関係は変わらないまま、天寿を全うした。
 驚異的な戦略感に支えられた戦術を考えると「待伏」を特技にするよりも「騎神」の方を特技にしたほうがいいとの判断。数字も中国最強の戦術家という名前に恥じないぐらい強力にした(少なくとも李勣よりは上)のだが、政治力の弱い司馬懿という感じになってしまった。戦術の参考にしたという諸葛亮・曹操を親愛武将に。最初から強いので育てる楽しみがないかも。

 

李隆基 
 能力 18・28・62・78・56
 適性 C・C・C・C・C・C
 妻 楊貴妃
 嫌悪 安禄山 (安禄山)
 「栄光からどん底へ」「最盛期から終末のきっかけに」玄宗帝。則天武后から続く宮中内の混乱を抑え、皇帝になる。前半の治世は「開元の治」と呼ばれるほどの善政で唐の最盛期を作り上げることに成功する。しかし彼の妻の死が彼や唐そのものの運命を暗転させてしまう。息子の妃だった楊貴妃を強奪。政治を試みなくなってしまい、宮中が謀略の場になってしまう。これにより政治が大きく乱れ、結果的に安史の乱を招いてしまう。この時に四川に逃れたのだが、楊貴妃を失うことに。なんとか長安に戻るものの、次の皇帝になっていた息子によって乱の責任をとらされる形で幽閉されてしまう。
 評価が難しい人物だが政治力に関しては人並み以上のものを持っていたと推測。楊貴妃を妻、安禄山の反乱がきっかけで楊貴妃に手をかけなくてはいけなくなったので、当然敵対。政治はその分を評価対象にしているが、それ以外の部分はやはり低め。決断力のなさも相まって、限定的使用に限定するしかない。

楊貴妃
 能力 2・3・45・22・100
 適性 C・C・C・C・C・C
 特技 「楽奏」
 夫 李隆基
 嫌悪 安禄山
 「傾国」「生存伝説」中国4代美女・世界三代美女の一人。元本は玄宗帝の息子の嫁だったのだが、現想定が彼女に惚れてしまい強奪される形で、後妻に。しかし彼の政治の意欲をも奪ってしまい、贅沢な生活をさせてしまう。しかも彼女の一族の横暴で、宮中内外で恨みを募らせることに、結局安禄山の乱で四川に逃れる最中に、兵士たちの不満の爆発を抑えられなくなった李隆基により自害させられてしまう。ただしその美しさから生存説が多く存在する。
 政治力の低さは彼女自身が一族の横暴に関わっていることが無いとされている最近の評価から。魅力は100。代名詞は当然「傾国」だが元々優れた演奏の名手だという話もあるので「楽奏」に。敵対は当然安禄山。

安禄山
 能力 75・82・65・28・57 
 適性 B・S・B・C・A・B
 特技 「金剛」 
 親愛 董卓 
 嫌悪 李隆基 (李隆基・楊貴妃)
 「安史の乱」唐代の軍人。体重200キロの超肥満体だという。父親は早くなくなってしまい、母親が再婚したことから安姓を名乗ることになる。言葉が巧みだったことを利用して玄宗に近づき、どんどん出世をして行く。しかし後ろ盾だった宰相を引きずり下ろすとその共同相手だった楊国忠の讒言によってどんどん追い詰められていく。これに耐えかねた安禄山は反乱を起こす。李隆基を四川に追いやることに成功したものの、巨漢から来る病から前後不覚になり、結局は息子によって殺されてしまう。
 その風貌から董卓をイメージできるので親愛に董卓を、特技に金剛を入れた。典型的軍人なので、軍事優先・政治低め。魅力もそれほど高くは設定していない。騎馬も重くて乗れないと言うことを考えて適性C。敵対武将に関しては、李隆基だけ。安禄山自身はどうも彼女のことを気にしていたみたいなので。

 

郭子儀
 能力 88・93・86・62・94
 適性 A・S・A・A・B・B
 特技 「神将」
 親愛武将 李白
 「織女の約束伝説」中国史上屈指の名将の一人。地方監視の息子だったが武挙の試験に通り軍の道へ。安史の乱を沈めさらには他の反乱をも沈めた。さらにそのことを書いた書物でも最大級の惨事をおくらえていて、ウイグルでも大歓迎を受けている。息子たちも出世をしていて、自身は85まで生きるほどの長命。斜陽に入る唐の大きな輝きだった。
 どちらかと言えば勇者というよりも神に近いので「神将」を特技に。(関羽レベルという事だが、実績だけで言えば関羽を貼る上回ってっている)多少低いかもしれないが他の武将の能力を考えるとこんな感じになってしまう。適性の少なさをカバー出来れば最後までレギュラー確定なだけにどう育てるかが鍵の人物。

李白
 能力 38・17・76・54・75
 適性 C・C・C・C・C・C
 特技 「詩想」
 親愛武将 郭子儀・曹操・曹丕・曹植
 「早に白帝城を発する」「静夜思」。中国の文学史に功績を残す詩人。その作風は変幻自在で奔放。それゆえに「詩仙」と評される。楊貴妃の時代に宮廷使いをするのだが、その奔放な振る舞い方が下で衝突。讒言されてしまい長安をでることに。その後は安史の乱に巻き込まれてしまって拘束されることもあったが、。交友範囲はかなり広く同時期の「詩聖」杜甫や孟浩然、さらには阿倍仲麻呂とも交流があった。
 特技は「詩想」。政治に関わっていないことを考えると全体的には能力はさほど高くないという感じに。魅力もやや低めの評価。郭子儀を親愛武将(双方向)にしたのは、命を救った、救われたという関係から。他の3人の親愛武将は詩つながり。

 宋代(南宋・水滸伝関係も含む)

秦檜

 能力 43・35・77・81・18
 適性 C・C・C・C・C・C
 南宋の宰相。科挙を勝ち抜いて宮使えを開始するとトントン拍子に出世をするが、一度は金に連れ去られてしまう。脱出その後宰相の職に就く。高宗の和平の意思を汲み取り門閥と対立をした上で、岳飛に無実の罪をきせて謀殺。その翌年には金との和平を結ぶものの、それは屈辱的な内容で、実質的には傘下に入るようなであった。(多少南宋に利があるようにはなっているが)その後は反対派に対する弾圧、民衆などの教育制限などの独裁政治を展開する。国を守ると言う点では確かにその役目は大きかったものの、それ以外の点で大きく評価を落としていて、「売国奴」呼ばわりされることも。清の代になってから再評価されている。
 岳飛との比較で考えるとやはり能力はそれなりという結果になってしまう。状況が状況なだけに売国奴よばわりされるのは彼だけでもはなく、高宗もそうあるべきだし。更に言ってしまえば軍事の力を嫌っていた宗の創始者(評価が高いが、やってきたことは問題を生み出してしまうだけだった)も問題がありということになってしまう。政治能力がそれほど高くないのはやはりそれ以降の政治姿勢。権力を傘にかけた弾圧は自分の中では低評価なので。

趙佶
 能力 10・10・56・34・23
 特性 C・C・C・C・C・C
 嫌悪 (方臘)
 徽宗。ある意味水滸伝のラスボス。兄が急死したために皇帝についたのだが、これは母親の後押しがあったからで能力的に言えば重臣からは疑問符がつかれていた。当初は国内問題とかしていた旧法・新法の問題を解決しようと意気込みを見せていたが、新法派の蔡京にだんだん実権を握られて行くと、悪政を展開するようになる。結果各地で反乱が頻発して、結局これが金に付け入る隙を与えてしまう。金との共同作戦で遼を攻め滅ぼすも、この軍事作戦で犯した過ちのせいで金に従属する立場に。さらに金を攻めようとしたことが露見してしまい、結果的に皇帝の退位を余儀なくされる。さらに脱出は失敗し、金によって幽閉されてしまう。結局は寂しい終生を送ることになる。
 典型的文化人で本来は皇帝と言う立場ではおけない人であった。しかし皇帝についてしまったがために、ただでさえ傾いていた宗を文化的事業のせいで大きく傾けてしまうことに。その結果金の流入を招いてしまい、おまけに軍事的失敗も重なり、結果的に金に滅ぼされることになる。嫌悪武将はこっちからはないが、向こうからでは数が足りない。当然登用禁止武将です。

方臘
 能力 87・76・69・25・78
 特性 A・A・A・A・A・C
 特技 「猛者」
 嫌悪 趙佶
水滸伝の登場人物だが同じ名前のモデルも存在する。趙佶の文化的事業に酔って苦しめられていた人たちの心情に乗じて反乱を起こす。瞬く間に8州を平定する。宋軍は梁山泊を派遣。しかしその梁山泊に対して一歩も引かない戦いを展開して、次々と武将を戦闘不能に追い込んで行く。しかし埋伏の毒には気がつかず、李俊・柴進を中に招き入れてしまう。形勢不利になり自ら征伐に乗り出そうとし他ところで二人が裏切る形になり、最終的に魯智深に捕らえられて処刑される。
 梁山泊にかなりのダメージを与えて、結果的に梁山泊を解散させてしまうのだが、その割には、いささか用心が足りない感じも。なので、知略は少々低めの典型的武人と言う評価に。特技は「猛者」。敵対武将は当然趙佶。特性はラスボスらしく欠点のないようにALLA。ただし水軍だけはC。

王安石
 能力 34・33・78・87・65 
 適性 C・C・C・C・C・C
 特技 「徴税」
 嫌悪 司馬光(司馬光)
 北宋の政治家。科挙に合格をするが、家全体が貧乏だったために地方官を歴任する。この時の活躍が認められて副宰相の地位に抜擢。農民保護政策を中心とする新法改革を推進する。しかし運悪く干ばつが起こったこともあり、旧法派の大反対を食らった上に、解任されてしまう。その後は一度は復職するものの、すでにその気力は付きてしまっていた。
 水滸伝の蔡京のせいで評判は一時期悪かった。しかし新法が起こった理由は当時の官僚組織が肥大化しすぎていたことと、大地主優先政策だったこともあり、農民があえいでいたのも事実だった。地方官を歴任してきた王安石はそれを間近で見てきただけに、こういう方向に走るのは自白の名だった。しかし、彼以外の新法派には人材がいなかったこともあり、暴走の原因を作ってしまったと言う指摘もある。

司馬光
 能力 23・42・87・71・65
 適性 C・C・C・C・C・C
 親愛 司馬炎・司馬懿・司馬昭・司馬師
 嫌悪 王安石・張角・張宝・張梁・張魯(王安石)
 宋代の政治家。神童とか君子の中の君子とか呼ばれるのだが、基本的にそれは朱子学の中での話。王安石の改革には最初賛成だったが、それが政治官僚におよぶと反対に転換。反対派の筆頭として、王安石との対立を繰り広げる。飢饉をきっかけに王安石が失脚。さらにそのバックアップであった神宗の死後、宰相になり急速な揺り戻しを敢行してしまった。(これがのちのち大きく響くことになる)これからと言うときに急死してしまう。
 朱子学の影響で評判はすごい高いのだが、じゃあ何をしたのかというと大きな疑問が残る。というのも、宰相になって8ヶ月で死去してしまったように、実質的に活躍出来た期間は半年にもみたないと思われる。半年で王安石の政策に変わるような物を期待できると思えず、さらに守旧派の代表としての立場を見れば、単に自分の既得権益を守っただけと言う見方もできる。結果的に低評価・特技なしになったのはこのため。親愛武将は晋の恵帝を擁護したことから司馬一族をあてた。
韓世忠
 能力 90・83・79・37・75 
 適性 A・S・S・B・A・S
 特技 「連環
 妻 梁紅玉
梁紅玉
 能力 95・82・79・15・76 
 適性 S・B・B・A・B・A
 特技 「楽奏」
 夫 韓世忠
 夫:「万人敵」、妻「女妓から女将軍」。韓世忠は貧しい家の生まれで、18歳の時に兵士に志願。西夏の反乱では大功を立てるが童貫に認められず。その後方臘の反乱時には方臘を捕らえる大活躍をするもその功は他人に取られてしまう。この時に女妓(日本で言えば芸者のようなもの)であった梁紅玉と出会う。韓世忠に一目ボレをした梁紅玉は、女妓の地位を捨て韓世忠のもとに押しかけ妻になった。
 その後金によって宗が滅ぼされると南宋に。金が攻め込んだ時に、立ちはだかり水上戦に不慣れな金軍を黄天蕩に招き入れると、そこから攻撃を開始。船を動かせないような罠も仕掛けられたこともあり金軍に対して25000の死者という大損害を与える。(このとき軍を実際に指揮していたのは梁紅玉だという)
 が、その後は岳飛を処刑した秦檜を非難したことによってによって兵権を取り上げられ左遷させるる。そのまま引退をして悠々自適の生活を送ったが、軍事を語るこよはなかったという。夫婦間は修正良好で、韓世忠は梁紅玉を参謀として妻として信頼し続けていたし、梁紅玉はそれに見事に応えていた。
 当然夫婦関係。芸妓というのを考えると妻のほうには楽奏を入れたのだが、どっちかといえば「抑揚」にしたほうが良かったかもしれない。形は違うが夫は船をつなぎとめたということを考えるとホウ統を思いさせるので「連環」。能力は夫婦で支え合うという形になっているのだが、どっちにしても鬼の編成のような感じが。

成吉思汗
 能力 100・99・62・5・87
 適性 A・A・B・S・B・C
 特技 「威風」
 「蒼き狼と白き牝鹿」モンゴル帝国の初代皇帝。彼の生まれたモンゴル族はそれほど有力な族ではなかったが、瞬く間に才能を開花させた彼によってモンゴル統一がなされていく。モンゴル統一後は外へ目を向ける。優秀な将軍にも恵まれた彼の前には、どの軍隊もかなうはずがなかった。結果的に中国北部からイスラム圏にまで達する一大帝国を作り上げる。彼らの戦闘スタイルは以下の言葉に集約される。「来た、壊した、焼いた、殺した、奪った、去った」
 蒼き狼シリーズでは主人公、信長シリーズにもゲストとして登場している。いずれも謙信以上の評価なので、采配・武勇の数値はトップクラスからは下げられない。武勇に関して呂布クラスと言いたいところだが、典型的虐殺者と言う一面は看過することが出来ず、政治力は最低レベル、魅力も少し抑えている。特技は威風・騎神・覇王・白馬などが考えられるが、恐怖感をあたえると言う意味で威風。

蒙哥(モンケ)
 能力 42・75・77・82・80
 適性 B・C・B・S・B・C
 特技 「富豪」
 モンゴル帝国4代皇帝。父親はジンギスハンの後継といわれながらも、兄にその地位を譲ったトルイ。当初は3代皇帝に一番近い地位にいたのだが、先代皇帝が母親の政治工作により皇帝についたことに不満を持ちながらも至福の時を過ごす。しかし3代皇帝が皇帝になってわずか2年でなくなってしまったことから、跡目争いを制して4代皇帝へ。初代・2代の用に領地を拡大しつつも、文化的事業などにも力を入れていて行政府の設置による財政の充実をはたす。しかし晩年は猜疑心から弟クビライを司令官からはずしてしまったために攻略が遅れた遅れてしまった南宋に対して、自ら攻略を敢行するもその途中で死去。
 司令官と言うよりも政治家と言うイメージがあるので、政治力は高め。ただし自分の反対派を強引に抑えてしまったこと、それと晩年の猜疑心からの行動を考えると、少し高すぎた感も否めない。富豪は姿勢の結果から。東西の学問に通じていて、しかも数カ国語を操れることから知力も少し高目に設定。

耶律楚材
 能力 5・20・76・94・73
 適性 C・C・C・C・C・C
 特技 「屯田」
 遼の王族の末裔で、父と祖父はともに金大勢の中で宰相級の地位をえていた。しかし彼が生まれたときには父は晩年に差し掛かっていて、年の離れた兄弟に養われることに。モンゴルの侵攻軍に敗れたときに捕虜になるが。天文と朴占に通じていたことからジンギスカンの目に止まり仕えることに。次代のオゴタイにもそのまま仕え、中国式の税制を導入。モンゴル帝国の財政の安定化に貢献をする。
 それまで、破壊しかなかったモンゴルに安定した収入をもたらしたことを考えると「屯田」の方が特技とすればあっているだろう。ただ政治力は100と言うわけにはいかない。というのも彼の才覚が及んだのはほんの一部だといわれているから。それでも政治力は一流のものを持っていると思う。軍に関しては彼自身が「軍議に出る立場ではない」と言っている以上、壊滅的評価しか出来ない。
伯顔(バヤン
 能力 88・85・69・82・88 
 適性 A・B・A・A・A・B
 特技 「親羌」
 「百の眼の怪物」(マルコ・ポーロ)モンゴルの名門の一族出身。若いうちから従軍を開始してモンゴル支配下のイランの将軍になる。その後使者としてフビライのもとにやってきたときにその美貌に惚れたフビライに引き止められ、元の一員となる。南宋攻略戦の時にはフビライの命令を守りむやみな殺傷をせず、どんどん攻略をしていき南宋の攻略に成功する。
 しかし今度はモンゴルの方で反乱が起きてしまう。この時の戦いにも参加。全件を委任されたバヤンはここで敵側の盟主の軍を破る。しかし、その後不満分子が現れたり、防衛軍にほころびが出てきて、皇太孫の軍と入れ替わる形で本国に召喚されてしまう。
 フビライの死後、後継者を決める会議が紛糾しかけるときに自分が先頭になって皇太孫を全面に押し出して後継の皇帝にさせることに成功。皇太子のバックとして影響を持ち始めるのだが、翌年に死去してしまう。その死はモンゴルの人民は最寄り、中国の人民も悲しませるものだったという。
 後継者のバックアップとしてもう少し地位を高めたほうがいいのかもしれないが、能力とすればこんな感じ。適性にSが一つもないのは、ちょっと首を傾げるかもしれないが、モンゴルの中では水軍の運用はある程度出ているので、それで相殺ということで。特技は「親羌」。ちょっと違うかも
マルコ・ポーロ
 能力 12・16・72・66・48
 適性 C・C・C・C・C・C
 特技 「富豪」
 「100万男」「実在していない疑惑」イタリア・ベネツィア出身の豪商。日本人的に言えば「東方見聞録」が有名だが、「ナニ伝聞できいたことをそのまま鵜呑みにしてるんだ」というツッコミが入るような人。兄弟と共にアジアへの旅に出て、そのままフビライに面会。そのまま手元に置かれてしまう(スパイ疑惑があるらしい)。結局もどってきたのは24年もあとですぐに戦乱が起き、兵士として志願していたまるこは捉えられてしまう。この時に他の人に言った言葉が東方見聞録につながっていく。その後は釈放されて、地元に戻り商才を発揮。そのまま生涯を終えることになる。
 で、気になるのは東方見聞録の存在。実はこれは脚色がかなり多くあるのではという話になっている。というのも確かにマルコポーロが立ったことが本になっているのだが、編纂者である同じ牢屋につながれていた人間の脚色というのがかなり多く入っているという指摘もある。さらにマルコポーロ自身はモンゴルに行っておらず、ある場所で集めた情報を本にしたのではという指摘もある。さらに人によっては東方見聞録の写本の才が大きすぎることから実在していないのではという指摘も。
 どう転んでも、あなたの方が黄金です。というわけで、特技は「富豪」。能力は、商人なだけに知力はあるけれど、それ外は10人並という感じ。どちらかと言えば前線かそれに近い年において金銭の不足を防ぐという役目になりそう。
 郭侃
 能力 99・86・88・76・79
 適性 A・B・A・S・B・B
 特技 「機略」
 親愛武将 郭子儀
 郭子儀の子孫。モンケに仕え徐々に出世をしていく。フレグの西方遠征に従軍カシミール・バクダット攻撃に参加。落とした砦の数は3桁に登る。シリア攻略、さらには十字軍との戦闘にも参加している。モンケの崩御後にはクビライに仕える形になり南宋攻略に参加し、襄陽攻略に成功。多民族国家であった元の中で彼は肝心の誇りであった。「元史」にはその名前は見られるものの、「集史」などには名前の記載や該当する人物がない。
 状況が状況なために能力は全体的に高め。特技の機略はクビライに使えたときに政治に軍事に様々な提言を行ったことから。祖先である郭子儀は一方通行型の親愛武将に。部隊長向きの能力をしているのだが、自分ではあまり動かないような感じがするのでフォロー役が必須になる形になってしまった。

明・清

朱元璋
 能力 85・87・10・58・65
 適性 A・A・A・B・C・A
 特技 「徴収」
 嫌悪武将 成吉思汗
 明朝初代皇帝。元々は貧農の息子で、白蓮教徒の乱に白蓮教側として参戦。自分の出自を生かし、勢力を拡大。元討ち滅ぼすことに成功する。しかしその後の政治は独裁・恐怖政治そのものだった。自身の出自のために文化人や商人に対する弾圧を始め、大量の更新や将軍の弾圧も敢行。殺された家臣やその家族は数万に及ぶとも言われている。それも一度ならずも、自分の後継問題に絡めて数回やっているのだからたちが悪い。(なんのために粛清されたかわからない人物までいる)結局死の直前まで粛清が続いたといわれている。
 しかし彼の死の後、彼自身の巻いた種のせいで、彼の息子同士で内乱が起きる。が、2代皇帝の建文帝のために残された将軍には戦いに出たものが少なく、さらにそれを回避出来る術がなかった。そのため建文帝は殺される結果になる。

 中国版秀吉(またはポル・ポト)を地で行く人物だが、先を見通す力がないのと猜疑心の強さ(これが原因で妻の寿命も縮める結果にも)から知力に関してはほぼ壊滅的と言っていいだろう。政治力も農業政策に力を入れていたとはいえ、結果的にはお情け程度。いくら自分のバックホーンが狭いとはいえ、結果的に自分が目にかけてきた後継者を結果的に殺してしまう原因を作ったわけだし。特技は「徴収」。元の創始者であるジンギスカンとは嫌悪武将だが、どっちかといえば同族嫌悪という感じに見えて仕方ない。

鄭和
 能力 88・60・91・89・79
 適性 B・A・A・C・A・S
 特技 「水神」
 親愛 周瑜・魯粛・呂蒙・陸遜
 嫌悪武将 朱元璋
 元の名前は馬三保。民の創始者朱元璋の遠征の時に捕らえられ強制的に宦官にさせられてしまう。その朱元璋の死後、後をついだ建文帝の扱いに憤慨した永楽帝(当時は燕王)が反乱を起こした戦いで永楽帝側にいた彼は功績を上げ、鄭の姓と太監の地位を得る。その後その永楽帝の命令で大航海に出る。超大型船を伴って出たその航海はカリカットまでの航路を開拓、別働隊などの活躍もありアフリカの動物をもちかっている。航海は7回に及んだ。大航海時代以前の航海者として歴史に大きく名を残す事になる。
 当然水軍適性はS。特技も水軍関係の上級特技「水神」。宦官と言うことでイメージは文官に近いのだが、軍事的才能も持っていたので、魯粛と周瑜の間みたいな能力値に設定。各種適性もそれなりのポジションになる。親愛武将は孫家の4代の大都督。

李自成
 能力 85・53・66・28・45
 適性 B・A・B・A・A・B
 特技 「掃討」
 明を滅ぼした男。駅伝制度(馬や物資などを効率良く運ぶための制度)の廃止により職を失った人たちが起こした反乱軍の中に身を投じる事になる。反乱対策が出来なかった明の状況もあり拡大当時の首謀者の処刑もあり、一気に首謀者に躍り出る。一時はしぼむものの、明政府の放漫により息を吹き返す。反乱の規模は数十万人にも登り、結果的にこれが明を滅ぼすことになる。しかし軍機の規律が緩み彼の興した新朝は40日余りで崩壊。立て直しを図るものの逃げた先で自警団によって殺されてしまう。
 指揮能力はあるがそれ以外はちょっとなあと言う印象があるので、軍を率いることはできるがと言うレベル。適正はそれを補助する役割と言う感じに設定。特技は「威風」の一段階下の「掃討」。

ヌルハチ(愛新覚羅努爾哈赤
 能力 82・73・75・50・67
 適性 A・B・A・S・C・C
 特技 「急襲」
 後金の創始者で、のちの初代清の皇帝。当時の北方民族は分裂状態で、明もそれをうまく利用していたが、ヌルハチが生まれたときには制御が効かなくなり始めていた。明の司令官は自分に入ってくる金銭に目が眩み、強大化するヌルハチの勢力の制御を怠る。さらに秀吉の朝鮮征伐の対応に追われて完全に対応ができなくなってしまう。この間に勢力を拡大し、明に対抗できる勢力を創り上げる
 ここに来て明はようやくヌルハチの危うさに気がつくのだが、時すでに遅し。ヌルハチは明の軍をサルフの戦いで撃破すると、そのまんま明に侵攻するべき侵攻を開始。各地で勝利を重ねていくのだが、そこに立ちはだかったのは袁崇煥率いるポルトガル製の大砲。この威力の前に軍は大敗して、侵攻は失敗。それからまもなく病死をしてしまう。(この戦いの時に負傷をした、もしくは戦死をしたという説もある)死後後継者を決めなかったことで混乱をきたしたのだが、本人は本来は明に攻めいるつもりはなかったとも言われている。
 戦闘能力が優秀な、司令官という感じ。特技は「急襲」。これはサルフの戦いが急襲でカタがついたため。兵器適性はC。
袁崇煥
 能力 98・55・87・46・90
 適性 B・B・S・C・S・B
 特技 「射程」
 親愛 諸葛亮
李自成が明を滅ぼした男なら、袁崇煥は明朝最後の良将と言っていいだろう。35歳で科挙に合格したという遅咲き。しかしその情報収集能力は高く、早い段階から女真族に対してポルトガルの大砲を反対を押し切って導入するほどだった。果たしてそれは見事にあたり、攻めて来る女真族に対して勝利をもぎ取る形になりヌルハチを敗走させる。(この時に戦死したとも)。続く息子のホンダイジの軍も撃退。しかしそのホンダイジに賄賂工作にかかった宦官と猜疑心の強い皇帝によって、死を賜ってしまう。
 明代最後の名将軍としての能力とすればこれぐらいが妥当だと思われる。大砲関係なので兵器適性はS、火を使う弩もSに設定。特技は工神にしようと思ったのだが、「射程」に。諸葛亮に例えられたことがあるので親愛武将を諸葛亮に設定。
 
自動作成武将

 新武将作成において自動作成の機能で作られた武将たちです。今回は20名。この形で加えております。三国志9における抜擢武将みたいなものと考えてください。(性別は上10人が男性・下10人が女性)それしても苗艶の能力は三国最強クラス……

 孫月
 能力 87・83・53.52・86
 適性 B・A・C・B・A・B
 特技 「金剛」
 金拠
 能力 89・96・62・67・96
 適性 A・S・S・S・C・A
 特技 「強襲」
 左詢
 能力 74・60・88・97・93
 適性 C・C・A・C・B・A
 特技 「親越」
 金祝
 能力 45・39・29・48・35
 適性 A・B・B・B・C・C
 特技 「騎将」
 成徳
 能力 72・68・81・97・97
 適性 B・A・C・A・C・A
 特技 「連戦」
 裴威
 能力 82・95・91・88・85
 適性 S・A・S・A・S・A
 特技 「親越」
 姜執
 能力 85・89・52・68・78
 適性 S・S・A・S・B・B
 特技 「詩想」
 白任
 能力 81・95・61・77・85
 適性 A・A・S・S・A・C
 特技 「白馬」
 裴全
 能力 59・52・85・95・95
 適性 A・C・C・B・A・A
 特技 「強奪」
 姫義
 能力 70・56・91・97・75
 適性 C・A・B・B・B・C
 特技 「造船」
 柏嬌
 能力 52・53・97・95・77
 適性 C・A・B・B・C・B
 特技 
「沈着」
 扈江
 能力 97・86・63・69・95
 適性 S・S・S・A・B・C
 特技 「論客」
 金珊
 能力 98・90・53・72・84
 適性 A・A・A・A・B・C
 特技 「沈着」
 苗艶
 能力 88・97・98・84・97
 適性 S・A・A・S・A・S
 特技 「強襲」
 孔貞
 能力 95・89・98・84・90
 適性 S・A・S・S・S・S
 特技 「キ(手へんに奇)角」
 梁翠
 能力 83・83・76・64・73 
 適性 A・A・C・B・A・B
 特技 「名声」
 宋雅
 能力 85.87・95・91・91
 適性 A・S・S・S・S・S
 特技 「護衛」
 時喜
 能力 85・86・53・74・96
 適性 A・S・A・A・A・B
 特技 「繁殖」
 杜丹
 能力 89・81・69・50・85
 適性 C・C・B・B・A・A
 特技 「長駆」
 車真
 能力 67・56・89・97・77
 適性 C・B・C・B・B・B
 特技 「築城」

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