今回はかなり説明が長くなりそうですので、2回に分けて説明します。本編の続きの方が気になる人はこちらからどうぞ。
WizardryシリーズはすべてのRPGの基本的な部分を作ったようなゲームですので、基本的にドラクエとかFFとかのRPGをやって人にとっては基本的に同じような戦闘システムですので、取っつきやすいと思います。ただ基本システムは一緒とはいっても、それらのRPGとは明らかに違う物もありますので、そう言う仕組みと共に説明をしていきたいと思います。
とりあえず、適当にうろついて戦闘画面に入ります。敵側の編成は以下の通りのメンバーです。(説明用にこっちで適当に組んだだけですので本編ではこんな編成はあり得ません)
前衛1 バスドラゴン 3匹(攻撃力があり・HPも高いが、各防御適性は低め)
前衛2 ブロブ 2匹(攻撃をすると混乱を与えてくるがHPは低め)
後衛1 アークメイジ 1体(HPはやや高め。魔法使いの呪文をLV6まで極めている)
後衛2 フロストビートル 6体(HPも低めだが、水属性の呪文は効かない)
結構な数が出てきました。この状態で考えられる手段は2つあります。戦うか逃げるか。レベルが低ければもちろんに逃げるの方にウェイトが行きます。アークメイジは魔性使い呪文を極めていますので当然レベルの高い呪文が飛んでくる可能性があります。そのために逃げてしまうのも手です。戦うと手段を選ぶとすればいくつかのケースバイケースというのは存在します。
戦うパーティーの基準として一応渡り合えるレベル13としておきます。パーティー編成は戦士、侍、神女(ヴァルキリー)・僧侶・魔法使い・盗賊として、呪文は僧侶と魔法使いはそれぞれの分野の呪文を完全に覚えている状態で、侍(魔法使い)と神女(僧侶)はレベル3までの呪文を覚えているとします。装備はとりあえずダメージを確実に与えるカシナートを戦士と神女が装備をしていて、侍は一撃死もある兜割を装備しているとします。後衛の装備はそのままでは敵の前衛も攻撃できないショートレンジ物を装備させています。
1,ドラゴンネオもしくはデビリッシュがいない場合
バスドラゴンの攻撃は強烈ですが当たらなければどうってことはないので、防御呪文を唱えてACを下げて攻撃を当たらないようにします。事前にACを冒険している間だけ下げれる呪文もありますので、それを唱えておいた方がいいと思います。呪文を唱えることの出来ない戦士と侍はそれぞれバスドラゴンを攻撃。魔法使いはティルトレイ(全体攻撃魔法)を唱えてフロストビートルとブロブを一掃してしまいます。
第1ターン 戦士・侍は攻撃、僧侶・神女はフォーフィック、魔法使いはティルトレイ、盗賊は隠れる(結果失敗)
1ターン目の結果によって2ターン目の行動指針を決めます。もし相手のアークメイジの呪文によってによって死者が出てしまった場合はリセット。死んでいなければ僧侶のよる回復。全くの無傷であるならば、僧侶はそのまま攻撃か追加の支援魔法。とりあえずここではアークメイジの魔法を受けるも一人も死者が出なかった場合を想定します。魔法抵抗力のないブロブとフロストビートルは倒れてしまっていますので、前衛にアークメイジが出てきています。今度は彼を集中的にたたきます。
第2・3ターン 戦士・侍・神女はアークメイジを攻撃 僧侶はマディア(全体回復魔法)。魔法使いはバスドラゴンにマダルク(バスドラゴンの弱点)盗賊は隠れる(成功)→アークメイジに奇襲
アークメイジの最大HPは500を超えるのでおそらくこのターンでは倒れないかもしれません。倒れなければ3ターン目も2ターン目と同じ行動になります。3ターン目当たりになると今度はバスドラゴンの方も倒れ始めると思います(バスドラゴンの最大HPは310ぐらい)。とりあえず、第3ターンでアークメイジを倒した(第2ターンで侍のクリティカクヒットによる死亡もありえるが)と仮定して、第4ターンへ。残りはバスドラゴンだけですので、そこは集中攻撃で何とかなります。
第4ターン 戦士・侍・神女はバスドラゴンへ攻撃。僧侶は臨機応変に回復ないし支援に。魔法使いはマダルク。1体しか以内のならダルク、もしくは何もしない。盗賊隠れている状態であるならなまた奇襲。そうでなければ隠れるか何もしない
最後のバスドラゴンも倒れてようやく戦闘終了です。経験値が手に入り宝箱が見つかると思います。宝箱についてはこちらからどうぞ。
2,ドラゴンネオ・デビリッシュ(仮定としてHP300ぐらいあるとします)がいる場合
歩くジェノサイダーこと彼らがいる場合は戦闘事態は比較的楽に進みます。とはいえブレス連発は流石にきついので、多少戦い方を工夫する必要はあります。ここでは戦士をドラゴンネオに置き換えた場合での説明をします。
最初にやることはやはり数減らしです。しかし今回はドラゴンネオがいますので、いきなりバスドラゴン3匹に引導を渡すことが出来ます。
第1ターン 戦士→バスドラゴン3匹にブレス 侍・攻撃 あとの4人は同じ、神女も直接攻撃にくわえてもいい。その場合はバスドラゴンへ。
HPが300前後しかないバスドラゴンはおそらくこの一連の攻撃で全滅をしてしまいます。確かに最大のHPは高いのですが、このゲームは何もすべての敵が最大HPで出てくることはありません。乱数でHPが決められるのでHPが少ないケースがあります。さらにそこに250前後のダメージがおそってくる上に強力な全体攻撃魔法がおそってくるのですから、流石にたえられません。アークメイジ以外の2部隊は早いうちにつぶしておいて損はありません。あとはアークメイジに集中攻撃をすれば早いラウンドで決着がついてしまいます。
ここで気をつけて欲しいのはいくらブレスのダメージが強くてもレベルが低ければ届く範囲は狭いと言うことです。今回はレベル13であいても3匹でしたので3匹とも届きますが、それ以上は届きません。基準はレベルが5事に範囲が一人増えると覚えておけばいいでしょう。なので、フロストビートルにブレスをかけても届くことは届くのですが、全滅は出来ません。ブロブは全滅は可能ですが、全体魔法でつぶせますので逆にもったいないです。先にアークメイジにブレスをかけて2ターン目で終了させるやり方もあります。この場合はバスドラゴンの攻撃を受ける可能性がありますので、全体的にHPが低い場合は狙わない方がいいでしょう。
それとブレスにはも連続して使うとダメージが落ちてしまうという弱点があります。HPが一定数を超えていればそう問題はないのですが、把握していないならかなりのウィークポイントになってしまうこともあります。それに現HPがダメージの基準になりますが、攻撃を受けた後回復させてブレスをさせても思うようなダメージを与えることが出来ませんので、その当たりも頭の中に入れておく必要があります。
とはいえエンパイア1はこのブレスのダメージが異常なほど大きい(HPからマイナス50ぐらいが無差別に与えられるダメージ)ので、ジェノサイドゲームになりがちですが、敵のHPもシリーズ最悪といわれるほど高すぎるのでそう言う意味ではバランスが取れてしまっています。ただしそれ故に攻撃手段がブレスしかなくなってしまい、後の連中はお飾りになってしまう感じは否めませんが……
次回はもうちょっと戦闘について理論的に掘り下げてみたいと思います。
次回「戦闘の基本(理論編)」に続きます
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