Patience
(32年目 経営について)
 サカつくシリーズの序盤の経営の肝はいくつかあります。一つは絶対に破産させないということ。2つ目は収入を増やすということ。3つ目は使うときには大胆に使うこと。そして最後は必要経費はケチらないということです。一見すると矛盾するようなことが並んでいるように思いますが、サカつく2002の場合はいくつかのことを念頭に入れておかないとすぐに破産の危機を迎えてしまいますので、序盤から中盤にかけては金銭の使い方には十分気をつけなくてはいけません。そのためだと思うのですが、3と04ではある程度の資金がないとスタジアムの拡張ができないようになっています。

 一年目の場合はどう考えても収入面に関してはかなり貧弱ですので、使うところとそうでないところを分ける必要があります。スカウトにこだわらなければこのリプレイ機のように一年目の3月にいきなりスカウトを最高級の富士スカウトなどに変える必要はありません。むしろ悪手に近いと思います。最善手ではあありませんが、スタジアムに収入関係の施設を建ててしまってある程度の収入を確保するという方向に向かうのがいいと思います。(もちろん最優先は選手の疲れをとる施設です。)

 スタジアムを拡張するためにはある程度の我慢を強いられます。とくにJ1昇格をして初めてGP・FPが登場した時。このリプレイでは2年目に森崎が新人で出てきたので、何の問題もなく獲得をしたのですが、通常の場合で考えるとレベル1でGPを取るのはかなり無謀です。よほどこの選手でなければいけないというこだわりがある限りは、レベル3になるまではメンバーの人選も考えることになります。レベル4になれば比較的容易に選手を獲得できますので、そこまでは辛抱との戦いになります。

 最もスタジアムを拡張した段階で破産の確率は極端なほど減りますので、そこからは状況と相談ということになります。クラブハウスの増設を後回しにする、もしくは練習場の施設の増設を後回しにするというのもありかもしれません。とにかく収入面の方を確かにしてから他の行動を起こす必要が出てくると思います。

 序盤はとにかく使うところ以外はセーブ。スタジアムを改造するたびに戦力もレベルアップをして4ぐらいになったらほぼ減刑の戦力を整えて、そのあとは財布と相談しながら投資をしてパーフェクトシティーに。その後にスタジアムを建設という形になっていくでしょう。街の形はスタジアムを建設しきってからでは、どう変わっても大差(*1)がないので、維持期間はそれほど長くなくていいと思います。チームの強化には金銭が必要ですが、最終的な戦力の整えにはやはりスタジアムマックスはもちろん予備を含めて最低でも100億ぐらいはないと厳しいと思います。

 (次回は国内FPで、加入していない選手の紹介)
 (本編)とくに人事異動がないのが弱点になりつつあるチーム。とはいえ今の段階で楢崎に出て行かれると後が困るので、名古屋からの再オファーができるかぎり断っている状態。ワルサーに対するオファーも現状ではストップ。FWは現状余っている状態だけど、鬼茂が今年留学、柳沢は帰ってきたばかり、ベテランという年齢に入ってきたピクシーはこの2人を引っ張るための存在。さらにワルサーと野田は誰かがダメに成った時の代理で、野田にいたってはサイドハーフ2人の控えも兼ねている状態。現状を考えると言弾段階でのFWの控えはいらない状況だし、ピクシーがいきなり引退してもある程度はカバーできる状態になっている。

 中盤の2人は実は限界に近い状態に来ている。立浪はそろそろ本格的に知力的分野の衰えが始まる時期に来ているし、雅哉は雅哉で成長限界に来ているのがバーの伸びが数年間ない状態。立浪はこの状況でも問題はないのだが、雅哉は衰えてしまう前に何とか松並が成長しきってくれれば何とかなりそうな気がする。ボランチは玖珂がついに30に突入。いくら与田がいるとはいえ、ボランチは今のチームの弱点の一つでもあるので、この辺りにデムール Rを持ってくる可能性があります。そうすると補強ポイントはセンターバックかボランチ。出来ればOMFというところでしょうか。出来れば2代目の岬がやってきてくれればいいのですが……

 スタメンは以下の感じです。一応雅哉を外したオーダーで開幕戦を迎えたのですが、いきなり鬼茂が退場。仕方なしに雅哉を入れたら結構上手く機能したのでこのまま続けて行く形になっています。

    鬼茂     ピクシー
    (野田)   (ワルサー)
        柳沢
  雅哉          立浪

    玖珂     与田
            (新谷)
    森崎     御厨
            (デムール)
        マリウス

        屋村
        (楢崎)

 今年はメンバーを入れ替えながらの戦いで一応ターンオーバ的な戦いになると思います。柳沢は期待の萩原型系ストライカーですが、ポジションは固定をしないつもりです。新谷とデムールはカップ戦で余裕があった時とかがメインの起用法になります。今年はアジアの戦いもあるのでそっちでも起用したいと思います。補強ポイントはさっき行った通りの場所がメイン。チームのメンバーの改造に関しては順調に進んでいると思います。こうやって時にして初めて分かるんだけど、かなりの数の補強ポイントが……守備陣は辻本がどこまで頑張ってくれるのかが注目になりそうだが。どうも2年分のつなぎという感覚のほうが強そうだし。

 その岬が3月にいきなり現れるも、30歳という年齢故に獲得できず。しかも開幕戦で鬼茂が退場で引き分けに持ち込まれる。さすが相性の悪い京都+原田の組み合わせ。しかしファーストステージの前半の主役は鬼茂ではなく柳沢だった。大分戦2得点・セレッソ戦でもゴール・仙台戦ではハットトリックとまさに原動力として活躍出遅れたチームの順位を押し上げる。6節のガンバ戦で首位に立ったのも柳沢のVゴールだった。その柳沢と入れ替わる形で入った鳥栖戦では今度はワルサーが2得点。さらに負けがこむことが多い磐田戦ではピクシーがハットトリックと負けない戦いが続く。しかしリッチョ戦で負けてしまうと、その次の柏戦では守備陣が崩される形での3失点の負け。これはさすがにリセットを考えるほど。山形戦では屋村のサイドハーフ起用が当たる形で勝ち抜くと、首位攻防の市原戦を制して、再び首位に。最後は柳沢に変わってワルサーを起用して、雅哉のゴールを引き出す形での神将でファーストステージをもぎ取った。

 この状況を考えて、長年チームに尽くしてくれたゼルベルガー監督の交代を決断。6月にミクレス(*2)を監督に迎え入れた。半固有であるグラーフ・ニースケンスのどっちかの獲得も視野に入れているのだが、それと同時に歴代でも一度ものあたったことのないトータルフットボールの創始者をついにチームに迎え入れることに。チームも過渡期に来ているのでどうチームを変えていくのか彼の手腕に期待したい。そして7月にそれに反応するかのように荒巻さんがやってくれる。邑久村 16歳京一 18歳・そしてピアジオ R(*3)17歳を一気に連れてくるという快挙。持続Bでサイドハーフの立浪の後継としてのピアジオと連携的に不安のある辻本の控え兼同じ萩原型連携持ちの森崎の後継としての邑久村を獲得するとして、あぶれる一枠をだれをはずすかによってわけるということになるんだけど、現状では能力が下がりきっていて、戦力にもなりやしないベテランの星野か萩原(*4)がいるのでこの2人のうち一人を切るという方向で獲得する予定。京一は年齢的にいえば確保するかしないか微妙なんだけど、玖珂の後継としての高杉がいて、与田に新谷がいる状況だと席がない状態なのでスルー。先を考えるとやはり新谷の獲得が速すぎた感じがする。

 奥村とピアジオを入れたので将来のスタメンの再確認。いちおう5年後を想定

   鬼茂       柳沢
             (ピクシー)
        野田
  松並         ピアジオ
             (立浪)
     玖珂    高杉
    (新谷)
    邑久村    デムール
    (辻本)
       マリウス
        屋村

 余剰人員は与田ぐらい。ワルサーは鬼茂の留学中には主力の一因になるので売るとしたらその後か。

 後半は前半の反省で柳沢を外してワルサーか野田を入れることにしたのだが、いきなりワルサーがけがをするという怖い状態からのスタート。しかも大分戦で負けるという事もあり出遅れ。その状態でチームを救ったのはインターナショナルカップの間に成長した攻撃バーが付きぬけたピクシーとサブポジ適性の高さでは他のメンバーの追随を許さない屋村。この2人が厳しいところを乗り切る活躍を見せ、順位をステップアップ。磐田との首位攻防戦を制して9節で首位浮上。そのまま逃げきれるかと思ったのだが、14節の市原戦に敗れて最終節に優勝を持ち込まれたのは地味に痛かった。最後の大宮戦はピクシーが決勝ゴールをあげて南高滑り込みの完全制覇。しかし攻撃力が落ちているのがかなり気になるんだよなあ……鬼茂が今年から留学だし。

 カップ戦は両方共準決勝敗退。大分の高松、柏の平山にこのシーズンは散々苦しめられたんだけど、それがカップ戦ではまともに食らってしまった感じに。リーグカップでは2ゴールも高松に献上して、Vゴール負け。リーグカップでは平山に決勝ゴールを献上(リーグ戦にいたっては1G2A)。強力な外国籍船チュを補強しているけれど、こういうKiller的な選手が存在するチームのほうが怖い。アジアグレートクラブカップでは珍事が発生。3戦と海外VIPが来日。しかも初戦にいたっては国内VIPとダブル。さらにスポンサー条件のファンマッチでも国内VIPが登場とかなり緊張感のある状態になってしまった。

 資金の方は2000億になるのはほぼ3年後で確定。ピアジオ・邑久村・ミクレスの加入もそうだったんだけど、それ以上に居たかったのは5年毎の修理イベント。あれで15億も資金が飛んでいってしまい1730億以下(シーズン終了後に回復するも1750億)になってしまった。単純計算で1年100億ぐらい稼げる時もあるので、最短でもあと3年ということになってしまったというわけ。この間に残りの条件を満たせればいいんだけど、FWの今年の殿堂入りもなし。本当に殿堂入りの規準がわからん。 

 (*1)32年目の現状は観光都市になっている
 (*2)ミケレスがモデル。現役時代はアヤックスで活躍をしたFWだった。引退後は地元のアマチュアクラブで監督のキャリアをスタート。沈む直前だったアヤックスの監督に就任して翌年にはリーグタイトルをもたらす。この時にチームに植えつけた戦術の概念が後にサッカー界を席巻するトータルフットボールの基になる。この戦術を活かして71年にはチームにヨーロッパ1の称号をもたらす。その影響力はバルセロナに行っても健在で、14シーズンも優勝から離れていたバルセロナを優勝に導く。オランダ代表監督として乗り込んだ西ドイツワールドカップでは、その代表のほとんどが彼の薫陶を受けた選手で構成されたチームということもあって、それまでの常識をぶち破るチームとしてセンセーショナルを巻き起こす。決勝戦ではクライフがフォクツにワンマークされ徹底的に封じられてしまい敗退をしてしまう。その後もケルン・バルセロナ・オランダ代表などの監督を歴任するも代表のタイトルは88年のヨーロッパ選手権の獲得だけに終わってしまった。
 その特徴であるトータルフットボールは文字通りその後のサッカー界に大きな影響を与えたものだが、それじゃあその戦術はというと、時折言葉だけがひとり歩きしているように思う。トータルフットボールの原型そのものは50年台に出来上がっていて、それを具現化したのがミケレスが率いるチーム。ハイプレス・特定のポジションの選手がGK以外は存在しない、広大なサイドアタックなどが特徴的な戦術であるとされる。で、現代の段階でこの戦術ができるチームというのは存在しないとされる。というのもミケレスが求めるハードルが高いと言うのものあるのだが、それに答える選手が当時のオランダ代表には揃いに揃っていた。また彼自身がアヤックス時代に、時間をかけて育てた選手が代表になったわけで、戦術の変更が必要なかった。それに選手の質の問題もある。戦術上ストライカーにも守備意識を求めるため、そういうタイプの選手が年々少なくなってきているというのもある。そういう意味で言えば大きな影響こそ与えてしまっているものの、埋もれてしまうサッカーの歴史の一部という形になってしまっている。
 (*3)ロベルト・バッジオがモデル。日本ではヨーロッパで認定されたセクト団体に入っていたことで別な話題をよんでしまったが、イタリアの至宝と呼ばれるほどの創造性あふれるプレースタイルで数多くの感動を呼んだ選手。漫画「Vivaカルチョ」ではライバル的立場にいる。ヴィチェンツァでの活躍が認められてフィオレンティーナへ移籍。しかし移籍二日後に大きな怪我を追ってしまい実質2シーズンを棒に振る。しかし戻ってきた次のシーズンでは復活。さらにワンシーズンを経てユベントスに移籍。しかしそこで待っていたのはユベントスの若手への切り替え方針だった。インテルへの移籍交渉を知ったバッジオはそのライバルチームのミランへの移籍を決断。しかしミランではカペッロのシステム偏重のせいで活躍ができなかった。98年にはインテルに移籍をして怪物ロナウドとこのコンビで優勝を期待されたが、どっちかが怪我をしていたこともあり、さらにはリッピとの確執もあり出場機会が奪われる。しかしそのインテルのCL出場権プレーオフの時にパルマ相手にハットトリックという置き土産を残してチームを去ることになる。この時に付けられた採点は10。最後はブレシアに移籍をして4シーズン主力として活躍をした。
 国際舞台では悲劇と歓喜を何度も味わった。ハイライトはアメリカワールドカップ。怪我の影響もあって予選リーグでは活躍ができずにバッシングの他い賞になってしまう。しかし決勝トーナメント一回戦ではチームを勝利に導く同点ゴールあげる。スペイン戦でもブリがリア戦でも得点を上げる。イタリアのあげた6点のうち5点に絡む活躍で落ちた評判を取り戻す。しかし決勝戦の最後のPK戦の時に、最後のキッカーとして登場したバッジオはボールをふかしてしまい、ブラジルに4度目の栄光を捧げてしまう結果になってしまう。このシーンは今でもワールドカップの重要なシーンの1つとして取り上げられることが多い。
 (*4)衰えすぎて入団時の能力もない状況。バーでいえば入団時の10分も1もない。

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