国内キャンプとプレシーズンマッチ、それと1年目の練習理論と
 話をちょっと前にさかのぼります。月初めになるとスケジュールの確認をやらされると思います。このときにキャンプとプレシーズンマッチを組むことが出来ます。キャンプはいけるところが可能であれば各地に飛ぶことが出来ます。プレシーズンマッチはザスパ草津(*1)とJ2・J1のクラブからランダムで選ばれた所から相手を選ぶことでセッティングが可能になります。基本的にはキャンププレシーズンマッチ4試合というのが、基本的なスケジュールになってくると思います。
 で、予算の関係上キャンプ地は国内です。前作であれば資金はそれほどかからなかったので海外でも良かったのですが、今作では費用が恐ろしいぐらい高いので、国内にしておきます。行ける場所は北海道・青森・群馬・東京・長野・富山・奈良・滋賀・鳥取・愛媛・熊本・沖縄の以上12カ所です。各キャンプ地にはそれぞれ特徴があり、必ずどこかの分野がのびてくれるはずです。ですが、初年度ですから行く場所というのは基本的に限られてきます。どうしてかというと初期メンは基本的にスタミナが不足しています。ので、技術云々というよりかはとにかく90分フルに戦えるスタミナの方が大事です。となると、フィジカルが強く鍛えられるところの方がいいと言うことになります。フィジカルが強く鍛えられるところは長野・鳥取・熊本の3つです。ここは守備技術に犠牲になってもらって、熊本へキャンプに行くことにします。
 キャンプに選手たちが行く前に監督から何を鍛えますかという指針を訪ねられます。(おまえが決めろよと言いたい)ここで2つの回答に6つの選択肢が出てきます。ここの方針によってキャンプの方向性が決まってきます。たとえばオフェンス+オフェンスを選択するのなら、攻撃力上昇幅の大きなな上昇を見込めます。しかしそれは逆に守備能力上昇幅の大きな減少を意味します。防御力の低下を抑えたいのであればオフェンスを一つにして、ディフェンスか戦術理解を入れればある程度防ぐことは可能です。つまりはチームの方針を決めるのはプレーヤー自身と言うことになっていくわけです。今回はスタミナを鍛えなくてはいけませんので、フィジカル+フィジカルをチョイスします。
 キャンプの最終日には練習試合を行います。相手は地元の大学やクラブ(海外の場合は地元のクラブと。たとえばキャンプ地としてミラノをチョイスしたときの練習相手はミラノFC(*2)とASミラノ(*3)のどちらかと選択になる)などです。今回の練習相手は陽和大学。こっちは成り立てとはいえプロですから負けるわけにはいきません。
 PSM 陽和大学(キャンプ) △1−1
 ……負けはしませんでしたが、勝ちではないこの結果に頭を抱えてしまいました。せめて完封ぐらいはしてください。うちの自慢は一応守備力なんですから。で、帰京後に本格的な練習メニューを組みます。(練習場に行きます)
 練習メニューは日曜日が休みの週6日の午前午後で組みます。一年目は基本的にスタミナを鍛えることがメインですが、それだけだと他のスキルの上昇に大きなマイナス面が出てきてしまいます。のでスタミナを鍛えるのは週1回ぐらいにして総合的に上がってくれる総合強化を1回いれます。試合のある前日の午後の練習はコンディション調整を入れます。これで4枠が埋まりました。のこりの8枠のうち試合のあった木曜日の午前中は練習を休みにします。試合のある日は基本的に練習はありませんので、もし無かったときのために少し重めの練習を入れておきます。ここでならカウンター+攻撃力上昇のフリーゲームを水曜日に土曜日にはシステム4−4−2とフリーゲームを入れておきます。戦術練習をやったあとにフリーゲームを入れると練習の効果が上昇するようなので、こういう組み合わせにしておきます。あとは好みでいくつかの練習を入れておきます。
 で、できあがった練習メニューはこういう形になります
曜日 午前中 午後
総合強化 休養
個人技 コンディション調整
カウンター 攻撃力(フリーゲーム)
休養 スタミナ
休養 コンディション調整
4−4−2 フリーゲーム
 やたらめったら休養が多いのは基礎体力があまり高くないためにすぐにばててしまうためです。そうなると怪我をしやすくなってしまいますので、強化どころの話ではありません。私自身がこまめに見ることをしないので、結果的に休養数は多くなっています。もちろんこの状態でずっと通しません。施設の増強などと相談をして臨機応変に変えていくことになります。これにコーチの持っている特殊練習(と、いっても休養系しか使いませんが)を組み合わせていくことになります。コーチ練習はとりあえず「レクレーション」を荒井・ロビアーノ・久里田に。これで調子の上昇につながってくれると思います。
次回はいよいよ本格的にプレシーズンマップに突入です。ついでにグッズのことも語りたいと思います。
(*1)ザスパ草津……この当時はJFL所属のため、このような形での登場。
(*2)ミラノFC……インテルミラノのこと。設立は1908年。ミランの前身のチームの外国籍選手加入問題がこじれ、外国籍選手加入賛成派が離脱して作り上げたのがこのチーム。それ故に世界中の選手に門戸を開くという意味で「インテルナツィオナーレ」(略してインテル)と名がつけられる。戦時中を経て60年代にはグランテ・インテルと呼ばれるよ黄金時代を作り上げる。その後は長い低迷時代続く物の、カルチョスキャンダルのおかげでスクデットが転がり込むと、そのまま3連覇。このところヨーロッパタイトルに縁がないものの、強豪クラブの一つとして知られている。08−09シーズンから監督はモウリーニョに。ちなみに今のオーナーはグランデ・インテル時代のオーナーの息子。
(*3)ASミラノ……ACミランのこと。イギリス人が作ったクリケットクラブが前身。70年代に八百長事件を起こし一時期エレベーターチーム(降格と昇格を繰り返すチーム)になってしまう。86年に今のイタリア首相ベルルスコーニがチームを買収し、そこから一気の補強(オランダトリオなど)で黄金時代を築き上げる。そこからはヨーロッパカップの常連というかつての栄光も取り戻すもたびたび低迷をもやってしまう。今(08−09)現在はその低迷期の真っ最中。クラブ世界一には輝いたが世代交代がうまくいっていないのが現状。

次回 1年目その4「本格的始動とグッズの話」に続きます

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